ニュースダイジェストの制作業務
Wed, 26 January 2022

英国の
愛しきギャップを
求めて

英国に暮らして18年。いまだに日々のあらゆる場面で「へー」とか「ほー」とか「えー」とか言い続けている気がします。住んでみて初めて英国の文化と人々が、かくも奥深いものと知りました。この連載では、英国での日常におけるびっくりやドッキリ、愛すべき英国人たちの姿をご紹介したいと思います。


マクギネス真美マクギネス真美
英国在住のライフコーチ/編集者/ライター。日本での雑誌編集を経て2003年渡英。英国の食、文化、人物、生活などについて多媒体に寄稿。英国人の義母に習い英国料理の研究もしている。
mamimcguinness.com
過去のコラム:英国の口福を探して

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1月の英国、一大行事(!?)

1月の英国、一大行事(!?)

1月は英語で「ジャニュアリー」ですが、英国ではその前に「ドライ」という形容詞がつきます。そう、今月はドライ・ジャニュアリー。私が忘れていても、毎年大晦日には夫が「明日からドライ・ジャニュアリーだから、ワインは今日でしばらくおあずけだね」とリマインドしてくれます。

で、このドライ・ジャニュアリーとは何かというと、1月に禁酒をするキャンペーンのことです。

クリスマスのホリデー・シーズンには、普段以上に人々のアルコール摂取量が増える英国。もともと、「ラウンド」と呼ばれるパブでのおごりあいに見られるように、この国ではアルコールが社交の重要なアイテムとなっています。私自身はパブなどで無理矢理お酒のお代わりを勧められた経験はありませんが、人によっては「みんながお代わりするときには自分も飲まないと!」というプレッシャーを感じる人もいるようです。

新型コロナウイルスの影響で、パブなどで大勢で集まって飲酒する機会は減ったとはいえ、ロックダウンを逃れた12月は、職場や友人とのパーティーをした人たちもかなりいました。そうなれば当然、アルコールを口にする機会も量も増えてしまいます。

その埋め合わせとでもいうように、1月は禁酒をしようと思う人が多いのは、周囲を見回しても間違いありません。これは、新年になるとジムに通ったりして、ダイエットを始める人が増えるのと似たような感じなのかもしれません。

キャンペーンを牽引するAlcohol Change UKというチャリティー団体によると、英国でドライ・ジャニュアリーが始まったのは2013年。2012年からこの団体で働くエミリー・ロビンソンさんが2011年2月のマラソンに参加するために、同年1月禁酒を敢行。その影響が広がり、ついには全国的なキャンペーンとしてアプリまで登場し、2021年には13万人が登録するほどになりました。


最近の英国ではノン・アルコールまたは低アルコールのビールやワイン、ジンまで登場しているので、お酒好きの人にとっても禁酒のハードルが若干下がっているのかもしれません。

私はアルコールに弱く、夫も普段は週末にワインを1本(半?)飲むくらいなので、わが家のドライ・ジャニュアリーはそれほど難しくはありません。ただし、今月やってくる結婚記念日と私の誕生日には、特例でイングリッシュ・スパークリング・ワインを飲む予定。こんなふうに、完全禁酒ではなく、時々(少量)の飲酒をする場合は「ダンプ (damp) ・ジャニュアリー」と呼ぶそうです。みなさんの1月はドライかダンプのどちらでしょうか?

 
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