東日本大震災が発生する以前の数十年間、日本は世界的に稀な原子力発電の推進国であった。広島と長崎に落とされた原爆の恐怖を1950年半ばに克服し、2030年までには国内の発電量の半分を原発でまかなうことを予定していたほどだ。それが今や、安全点検を理由に、54基ある原子力発電所がすべて稼働を停止するというのだから、日本は歴史的な瞬間を迎えようとしている。
「エコノミスト」誌 5月5日
数千年にわたり日本人の主食であり続けた米の需要が落ち込み、その売上高がついにパンに抜かされた。昨年、日本の平均的な家庭が米に費やした金額は214ポンド(2万7780円)。一方のパンは218ポンドである。
米と魚を中心とした日本の伝統的な料理は日本人の長寿の秘訣とされてきたが、第二次大戦後に急速に進んだ西洋化の影響を受けて、日本人の食生活は大きく変わった。福島第1原子力発電所での事故の発生後、放射能汚染の可能性を危惧して各地で米の出荷が禁止されるなど、米の安全性についての不安が高まったことも原因の一つと見られている。
「デーリー・テレグラフ」紙 5月4日
カラオケ、漫画、ゲーム・ソフト、空手と、これまで日本は多彩な娯楽文化で西洋人たちを魅惑し続けてきた。しかし、相撲は日本国外でいまだ理解されていない。
西洋人には、力士が「おむつをした太った人」に見えるのである。土俵の上での押し合いへし合いの様子も、格闘技というより、パブの入り口前での乱闘のようだ。
部外者にとっては、どれが相撲独特の儀式であるかはっきりしないことさえある。例えば、いくつかの取り組みの前には、神秘的な文字が書かれた垂れ幕を手にした男たちが行進する。その幕の中にビスケットの写真が載っているのを見つけて初めてそれが単に懸賞幕に過ぎないことを理解するといった具合だ。
「ガーディアン」紙 5月3日
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