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Fri, 22 June 2018
21 June 2018 vol.1509

英上院、親EU派の決裂回避策を可決
EU離脱法案

離脱反対派のグループ
12日、欧州連合(EU)離脱法案の採決が行われた英下院前で、デモを行う離脱反対派のグループ

(ロンドン 6月19日 時事)英上院は18日、政府が提出した欧州連合(EU)離脱法案の審議を行い、EUとの交渉の決裂回避に向けた修正案を賛成多数で可決した。与党・保守党内の親EU派が提出。上院の採決結果は賛成354、反対235と大差が付いた。

修正案は、政府が来年3月末の離脱の約2カ月前に当たる1月21日までにEUとの交渉で合意できなかった場合、5日以内に書面による声明を通じて対応策を下院に提出し、承認を得る必要があると定めた。

メイ首相が「下手な合意より決裂の方がましだ」と強気の姿勢を崩さないため、親EU派は、英国が何の取り決めもなくEUから放り出される「断崖絶壁」のシナリオが現実のものとなるリスクを懸念。交渉が暗礁に乗り上げた際のかじ取りに関して議会の発言権を確保すれば、離脱の先送りや交渉期間の延長などをEUに要請するよう政府に事実上指示できると判断したようだ。

下院では、与党の親EU派約15人と最大野党の労働党などが共闘すれば小差で多数を確保できるとみられている。

一方、メイ首相は昨年6月の総選挙で実質的な敗北を喫した後、北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)に閣外協力をあおいで政権運営を行っている苦しい状況だ。

親EU派は先週末に修正案を提出していたが、この日の審議前に内容をさしかえた。従来案は、交渉が暗礁に乗り上げた場合、下院が政府に対して離脱の先送りや交渉続行などをEUに求めるよう指示できるとしていた。

親EU派は先週の段階で従来案を下院に提出していたが、メイ首相の懐柔工作を受け入れ、いったん撤回。親EU派によると、その後に首相との間で新たな修正案をめぐる合意が成立したにもかかわらず、首相側が土壇場になってこれを一方的にほごにしたという。

さしかえ後の修正案は、親EU派が主張する首相との合意内容そのもの。事実なら、メイ首相は親EU派に先週約束し、その後一方的に破棄した内容が、再び修正案として議会で審議・採決されることになる。

英メディアは、修正案が下院で可決されれば、メイ首相にとっては「屈辱」だと伝えた。

報道によれば、親EU派の合意を破棄するよう首相に迫ったのは、与党のEU懐疑派を束ねるジェーコブ・リースモグ下院議員と、メイ内閣の裏の宰相とも評されるデービッド・デービスEU離脱担当相。

メイ首相と親EU派の間の信頼関係は傷ついたため、政府が親EU派に対して真正面から翻意を促すのは困難。

代わりに、特定の議員を狙った政府の切り崩しがぎりぎりまで続くとみられる。

 
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