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Mon, 14 October 2019
3 October 2019 vol.1540

議会閉鎖は違法
EU離脱めぐり首相敗訴

9月25日、再開した下院で、「裁判所が政治問題に口を出すのは間違いだ」とするジョンソン首相
9月25日、再開した下院で、「裁判所が政治問題に口を出すのは間違いだ」とするジョンソン首相

(ロンドン 9月24日 時事)英最高裁は9月24日、ジョンソン首相が異例の長期間にわたって議会を閉鎖した措置の是非をめぐる訴訟で、訴えを起こした野党議員らの主張を大筋で認め、首相の措置を違法とする判決を言い渡した。11人の裁判官の全会一致による判断。裁判長のヘイル長官は「閉鎖は無効であり、今後の対応は議会が決定できる」と述べた。

欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」も辞さない首相と、EU残留派の議員らが繰り広げた法廷闘争は、首相の敗訴で幕を閉じた。

長期閉鎖について政府は「7月下旬に就任した首相が多様な法案を準備し、新会期の冒頭で施政方針演説を行うための正当な手続きだ」と説明した。しかし、EU残留派は「権力の乱用だ」と国内2カ所で提訴。ロンドンの裁判所では政府が、北部スコットランドでは残留派がそれぞれ勝利し、いずれも敗訴側が上訴したため、最高裁は2件の訴訟を一括審理した。

判決でヘイル裁判長は、議会の閉会という政治問題の是非を司法が判断できるかについて、英憲法の原則である「議会主権」や「政府の説明責任」に照らせば検討が可能だと指摘。政府は約1カ月の長期にわたる閉会がなぜ必要か十分説明したとは言えず、長期閉鎖の妥当な理由も見当たらない以上、首相の措置には「議会が果たす憲法上の役割を妨害する効果があった」と結論付けた。

最高裁の審理は9月17~19日の3日間行われ、政府は閉会の妥当性に関する「法律上の目安」は存在しないと主張。残留派は、首相の強硬なEU離脱方針に反対する野党議員らを「黙らせる」のが閉会の真の狙いだと反論した。判決は、口封じが首相の狙いだったかについては判断を避けた。

議会再開、ジョンソン首相「最高裁は間違い」に野党は非難

(ロンドン 9月26日 時事)ジョンソン首相は9月25日に再開した下院で、最高裁が首相による議会の長期閉鎖を違法、無効と断じたことをめぐり、「裁判所が政治問題に口を出すのは間違いだ」とする声明を発表した。最高裁の判断に従うとも述べたが、野党議員は一斉に「謝罪しろ」「辞任だ」と非難。約2週間ぶりの議論は荒れ模様となった。

労働党のコービン党首は、ジョンソン首相が「自らを法律に勝る存在とみなす危険な首相だ」と主張した。首相は、気に入らなければ不信任案を提出し、政権を打倒すればよいと強調。「かかって来い」と挑発した。

これに対し野党は「違法行為をとがめられても謙虚になれないのか」と追及。議場では「恥を知れ」「うんざりだ」と怒号が飛んだ。

 
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