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Thu, 21 June 2018

「誰か」を待ち続けるバスカー 土門秀明さんインタビュー

本誌の人気連載コラム「悩んだときはこれを聴け!」で、読者から寄せられる様々な人生相談に答えていただいたバスカーの土門秀明さん。ロンドン地下鉄の駅構内でギターを弾くことで生計を立てる彼は、誌面上での人生相談やバスキングを通じて、いくつもの一期一会を重ねてきた。その土門さんに、連載を振り返りながら、人との出会いをテーマに語ってもらった。

無名のミュージシャンでも音楽を生業にできる。

100回にわたる連載、お疲れ様でした。まず、土門さんのことをよく知らない読者のためにも、簡単に経歴を振り返らせてください。20代前半から、日本のR&Bバンド「バブルガム・ブラザーズ」のバックバンドでギターを担当。その後広告代理店に勤務、2002年にロンドンに来て、その翌年より地下鉄駅構内での演奏を生業とするバスカー*1になりましたね。

気が付いたらそんな人生になっていたという感じです。バブルガム・ブラザーズのバックバンドでの仕事を得ることができたのは、当時入っていたアマチュア・バンドのトランペットの人が、たまたま紹介してくれたからです。バスカーになったのも、友人がバスカーになるためのオーディション*2を受けようと誘ってくれたから付いていっただけで、教えてもらうまで、そういう制度があるということさえ知らなかったですから。もちろん、渡英当初からバスキングしている人を見かけたことは何度かありましたが、まさか日本人である自分が、ロンドンでバスキングして生活することになるとは夢にも思いませんでした。

バスキングを実際に始めてみて、どんな印象を持ちましたか。

どこの国のミュージシャンでも、ある程度有名にならないと食べていけないじゃないですか。テレビに出て、レコードを何十万、何百万枚と売って、コンサート会場を満員にして。でも、そうした成功を収めることができる人って、ほんの一握りしかいないんですよ。

僕が、ロンドンの地下鉄バスキングっていいなと思うのは、無名のミュージシャンにも、音楽でお金を稼ぐための場所と、気軽に人前で演奏できる機会を提供しているという点です。もっと言うと、お金を稼ぐだけではなくて、そうしたミュージシャンたちが、音楽で人々に安らぎを与えようとする社会奉仕の場を作ってくれていると思うんです。これはミュージシャンや、ミュージシャンを目指す者にとって非常に幸せなことだと思います。

ロンドン地下鉄でのバスキングには、夢が詰まっているんですね。

ロンドン地下鉄で演奏するバスカーって、わりと高齢の人が多いんですよ。40、50代のバスカーがザラにいる。もし日本でその年代の人が地下鉄で演奏してたら、たぶん、一般人からは偏見を持たれると思うんですよ。「いい歳して何やってるんだ?」みたいな。でもロンドンだと、通行人が「Thank you」って言ってお金を落としてくれるんですね。「汝、隣人を愛せよ」ってことなんですかね。ほんと、この国は懐が深いなって思いますよ。

しかも、何と言うか、すごく自然体なんです。ロンドンで出会った日本人の方にバスキングのことを話すと、「じゃあ今度、絶対に観にいきます!」と言ってくれることがあって、うれしい半面、バスキングってわざわざ観に出掛けて、じっくり聴くものでもないんですよね。通りすがりに、心地良い音楽が聴こえてきたら、さらっとお金を置いていく。そのさりげなさが、かっこいいと思うんですよ。

ただ一方では、バスカーからお金を盗んだり、ゴミを投げつけてくるひどい輩もいるんです。人の優しさに感動することもあれば、悲惨な目に遭うこともある、いろんな貴重な体験ができるのがバスキングなんです。

2008年より、本誌で人生相談の連載が始まりました*3。

バスキングを始めた頃、ロンドンの地下鉄駅構内を通る日本人の方々の多くは、僕が日本人と気付くと、目をそらしていたんですよ。たぶん、僕のことを日本人のくせにホームレスかよほどの貧乏人と思ったんでしょう(笑)。同じ日本人として恥ずかしいという感じだったんでしょうかね?

でもコラムの連載が始まってから、「あ、土門さんですよね。毎週読んでます!」って、向こうから声をかけてもらえるようになりました。今では堂々と日の丸が書かれたボードを側に置いて、日本代表のバスカーと勝手に自認して演奏していますよ。

コラムの執筆作業は、どのように進めていましたか。

読者からのお悩みが編集部を通してメールで送られてきたら、とりあえず、すぐ率直に思ったことを書き始めます。こういうのって考え過ぎても面白くないんですよ。多少荒っぽいくらいのほうが、読者の受けが良かったりしますね。その後、一晩寝かせて、読み直して書き直し、また寝かせて書き直しの繰り返し。一つの質問につき、合計7〜8時間くらいかけていました。文章を書くのは上手くないと思ってますし、結構時間はかかりましたね。

くだらない回答もたくさんあったかもしれませんが、読者の皆様には、「また土門がしょうもないこと言ってるよ」と和んでいただければ、まあそれでいいかな、と。最終的には敵を作らないよう、きれいに締めることができたら、と思っていました。

でも生卵を食べた回*4では、結構な数の苦情が寄せられたんですよ。

だから「良い子は絶対マネしないでくれい!」ってちゃんと書いといたじゃないですかっ(笑)。「英国で販売されている生卵は食べられるのか?」といった疑問のほかにも、例えばビザ関連のことだけでも、タブー気味な疑問って結構ありますよね。でもインターネットの掲示板とかにそうした疑問を書き込んでも、「自分で調べなさい」とか「移民局のホームページを参照してください」といった答えしか返ってこない場合が多いじゃないですか。なので、この「生卵問題」みたいな疑問は、いつか取り上げてみたかったんです。それなりの反響や苦情がくることは覚悟していましたし、日系フリーペーパーに書いたら、どれくらいの反響があるか実験してみたいという気持ちもありました。 それと「薬にも毒にもならない文章」は書きたくないというポリシーもあったし、ある意味、「タブーに挑戦」という確信犯だったんですよ(笑)。

土門さん

痛みや経験を共有していれば、心は通じる。

土門さんは地下鉄駅構内でのバスキング活動の傍ら、語学学校に通っていたんですよね。

はい。毎日、語学学校にちゃんと通っていましたよ。今年でもう45歳ですけどね、同級生と一緒にゲームを通じて英語を学んだりといった経験が、すごく楽しかったですね。というのも、僕は大学生活を経験していないわけですよ。でも自分が若いときは、女子大生ブームを作った「オールナイト・フジ」のようなテレビ番組を観て、キャンパス・ライフにちょっとした憧れを抱いていました。この歳になって、ようやく疑似体験できたという感じでうれしかったですね。

英国にいたら、年齢の違いなんてあんまり関係ないじゃないですか。ずっと年下の同級生たちが、普通に接してくれましたよ。流暢な日本語を話す、16歳のコギャル系モンゴル人とも友達になりましたねえ。授業が終わったらそのままバスキングに行けるように学校には毎日ギター持っていってましたので、先生やクラスのお調子者に「弾け、弾け」って言われて、よくビートルズの曲とかを授業中演奏していましたよ。

その学校が、突然閉鎖されたとのお知らせと共にコラムが終了*5してしまったのですが、その後どうなりましたか。

最終回で発表しましたように、その学校は完全に閉鎖されました。今はまだ、今後の身の振り方を考えているところなんですが、そんなこんなで最近いろんなことがあり、「鬱」になっちゃったんです。もうびっくりですよ。呑気で楽天家のはずの自分がそうなるとは信じられませんでした。まさに「心の病気」といった感じでしたね。ギターを弾く自信もなくなって……。でもそれで初めて、鬱の人の気持ちってこういうものかって分かった気がしたんです。

昨日も、グルジア共和国出身のバスカー*6に鬱になっちゃったって言ったら、食事に連れてってくれて、6時間も話を聞いてくれて。知り合ってから5、6年ぐらい経つけど、一緒に食事に行くなんて、初めてのことですよ。その人も、過去に鬱になったことがあったそうで、似たような苦しみを経験したらしく、親身になってアドバイスしてくれました。彼以外のバスカーからも、いろいろと助けてもらいましたよ。

バスカーの人たちとは、普段からそうした深い付き合いがあるんですか。

いいえ、バスキングの順番を交代するときぐらいしか、お互い顔を合わせないですよ。交わす言葉は、「Hi」とか「Good luck」とか挨拶程度。ただ、バスカー同士ってやっぱり、戦友というか、同じ痛みを分かり合える仲間という気がするんです。めちゃくちゃ寒いとこで演奏したり、一人で演奏する孤独感みたいなものを共有しているわけじゃないですか。お互いが抱える痛みとか寂しさが分かるから、たとえ交わす言葉は少なくても、心の中ではすごく通じ合っているような気がするんです。楽器の音色を聴いただけでも調子が良いのか悪いのか分かっちゃうし、ちょっとした目線や表情でも何を言いたいのか、気付いちゃいますね。

実は、僕は英語が苦手なので、相手の目線や表情を見て会話しようとする部分が大きいと思うんです。でも「深い付き合い」って、そうい地下鉄うことなんじゃないかな。2005年にロンドン地下鉄でテロ*7が発生したときも、バスカーたちの顔色から「テロに負けてなるものか」という気持ちが伝わってきましたよ。

同じ経験や痛みを共有していれば、言葉ではたとえ「How are you?」としか言わなくても、心って通じるんでしょうね。逆に、同じ経験や痛みを持っていなかったら、言葉がいくらあっても、心は通じないかもしれませんね。おっ、いいこと言うな俺(笑)。

一生懸命弾かないと、お金は入らないんですよ。

ほかのバスカーたちとだけではなく、通行人との触れ合いもありますよね。

この前、落ち込んだ状態でクィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を演奏していたら、通り掛かりのおじさんが、「君大丈夫かい? 俺も昔、自殺したいぐらい落ち込んで、銃で自分の頭を撃ちたい、と思ったことがあったんだよ」と話しかけてきました。向こうも、僕が普通の状態じゃないと思って、言葉をかけてくれたような気がするんですよね。

しかし、土門さんが言う「通じ合う気持ち」を、本当に通行人も共有しているんでしょうかね。

観ている人はちゃんと観てくれている、聴いている人はちゃんと聴いてくれていると信じて演奏しています。不思議なもんで、結局、一生懸命弾かないとお金入らないんです。別にだらけて弾こうが、真剣に弾こうが、その違いを一瞬通り過ぎていくだけの通行人が分かるとは思えないじゃないですか。それが、どうも分かるようなんです。僕は通行人の方々からいただくチップで生活しているわけですけども、気持ちをしっかりと込めて、一生懸命弾いている日の方が、お金は入る。人間って一見、無関心なように見えたとしても、結構、他人のことよく見ているんだなって思いますね。しかも、真髄を見ているんです。

「言葉が少なくても気持ちは通じ合う」とか「他人は意外と真髄を見ている」と考えるようになったのは、バスキングを始めてからですか。

一瞬の出会いだけで、心が泣いている様子や、相手の悲しみを推し量るといったことは、バスキングを通じて学んだことでしょうね。ロンドンに来る直前は広告代理店で働いていたんですけど、とにかく1円でも多く稼ぐために汲々としていました。競争に勝ちたくてしょうがなかったから、同僚の失敗をほくそ笑んだり……。人間って、口で言うほどきれいな生き物じゃないですからね。

でもバスキングを体験して、人の良い部分に触れたというか、人間ってこんなに優しいもんだということに気付かされたんです。だって、そもそも何で僕に、見ず知らずの通行人が微笑んで1ポンドなり2ポンドをくれるの? って話ですよ。赤の他人がですよ。しかも、たまにお札入れてくれる人だっているんです。「何なんだろう、なぜなんだろう、これは?」みたいな。

土門さんあとロンドンの冬って、本当に寒いですよね。そうした寒い日に、外気が入り込んでくるような場所で演奏していると、お金がよく入るんです。僕はこれを「同情票」と呼んでいるんですけど(笑)。こういうときにチップがたくさん入ったり、「頑張ってね!」なんて声かけられると、人生捨てたもんじゃないなと思いますね。この前なんてサウス・ケンジントン駅横の長いトンネルで演奏してたんですけど、とにかく寒くて寒くて震えてました。そうしたら、そこを通りかかったダウン症の子供たちが寄ってきて、皆でニコニコしながら僕の体をさすってくれたんですよ。「頑張れ、頑張れ!」って言いながら。もう、「この優しさは一体何だろう」ってぼんやりと疑問に思うことしかできなかった。あと、ホームレスの人から1ポンドをもらったときも、どういうことなのか、頭の中が整理できなかったですね。

そういうこともあって、話し掛けてきた人や寄ってきた人には、どんな人でも、ギターを止めて話すようにしてます。バスカーにとって、曲を途中で止められたからって、別に大した問題じゃないんですよ。それよりも、会話ができれば、こちらにとっても心の財産になるし、良い思い出になる。それこそ一期一会ですよ。

たぶん、誰かを待っているんでしょうね。

ということは、人との出会いを求めて、バスキングしているんですね。

土門さん誰かを、または何かを待っている気はしますね。期待や希望がなかったら、何もできないでしょう。

例えば、語学学校時代の同級生とか、元フラットメイト、日本に居た頃の友人、昔付き合ってた人、またはこれから友達になれそうな人などなど、そういう人が来てくれないかなってぼんやりと考えながら弾いているときもあります。少なくとも僕が地下鉄でバスキングしていたら、いつか会えるかもしれないと思いながら。でも家に引き篭もっていたら、出会う可能性はゼロですよね。地下鉄駅の中で演奏し続けていれば、その可能性がゼロじゃなくなるんです。まあ限りなくゼロに近いですけど。寂しがり屋なんですかね(笑)。

バスカーって、ちょっとイっちゃっている人が多いんです。人見知りとか一匹狼っていうのもいっぱいいる。でも彼らも誰かに会いたいのかもしれませんね。結局、みんな寂しがり屋なんですよ。実際は、そんな感動的な出会いなんて、そうそうないですよ。たぶん会えないだろうけど、でももしかしたら会えるんじゃないかなって心の中でほのかに願いながら今日も行くんです。その期待感だけで、生きているんでしょうね。

異国で暮らしていれば、そうした「感動的な出会い」を求める気持ちを持つ機会が増えるような気がします。さっき土門さんは、そんな出会いは「そうそうない」と仰ったけれども、外国に来た以上、現地で親友を作りたいし、日本にいる古くからの友人もずっと大切にしていきたい。そうした深いつながりを持つためには、どうすればいいでしょうかね。

努力してできることじゃないのかもしれません。努力して親友ができたら、苦労しないですよ。頑張っても空回りするでしょう。深い関係になろうと思って、毎日電話したり、飯食ったりしたからって、その人と仲良くなれるってわけじゃないですからね。それよりも、同じ体験なり、痛みを共有した人であれば、自然と深い仲になるっていうことなんじゃないですか。

いつまで、バスキングを続けますか。

バスカーの中には、のたれ死にする人も少なからずいると思うんです。僕が組合長*8と呼ばせていただいているバスカーは、去年心臓発作で倒れて救急車で運ばれました。命に別状はなかったんですけど、運ばれる際に手をどこかに挟んでしまったようで、指を3本失った。ギタリストなのに、指がなくなっちゃったんです。

バスカーって、風変わりな人が多くてね。世間一般では、路上で適当に、のほほんとして演奏しているのがバスカーのイメージだと思うんですけど、それぞれのバスカーの人生には、結構いろいろなドラマがあって。皆、何かを背負って生きているんだなって思います。

僕もジジイになるまでバスキング続けて、最期はクリスマス・イブにサウス・ケンジントン駅のトンネルでギター抱えながら寒さで死んじゃったりしてたら本望かなって思います。幸せそうに微笑みながら死んでたりしたら、最高かもしれませんねえ(笑)。

「海の上のピアニスト」っていう映画があるんですけど、主人公は、幼い頃からずっと船の中で演奏することで生活を営んできて、船の外に出たことがないんです。あるとき、決意して外の世界に出ようとするのだけれど、結局出れないまま死んでしまった。「地下鉄のギタリスト」*9って本を出したとき、名は体を表すじゃないけど、僕もそうなるんじゃないかなって予感がしたんですよね。地下鉄から出られなくなるんじゃないかなと。

地下鉄それで先月、重度の鬱状態のとき、何もかもが怖くてギターが弾けなくなってしまったんですよ。指の神経までおかしくなってしまいました。決まってたコンサートや講演を全部キャンセルして多大な迷惑もかけてしまいました。今はだいぶ良くなりましたが、結局、最終的にバスキングが救いになったんです。バスキングを通して通行人に安らぎを与えるつもりでやってきたのに、今度は自分がバスキングで通行人に癒してもらう立場になっちゃっていました。やっぱり、そういうときは人と触れ合うのが一番いいんでしょうね。そうだ、もし今、鬱の人、または何かに悩んでどうしようもない人がいたら、僕がバスキングしてる所に来てみませんか? スケジュールがウェブサイトに載っていますから、気軽に来て声をかけてください。僕は専門家ではないので治療やカウンセリングみたいなことはできませんが、同じような痛みを経験している者として、良い話し相手にはなれると思いますよ。これから本帰国までの間は、そういった活動もバスキングを通じてやっていきたいと思っています。


読者の皆様へ ────
これまで2年間にわたる連載の間、土門さんへの質問や相談をお寄せいただき誠にありがとうございました。編集部より、改めて御礼申し上げます。


*1 バスカー……路上などで、楽器演奏や歌といったパフォーマンスによってチップをもらう「バスキング」を行う人のこと。ロンドンの地下鉄駅構内は、絶好のステージとしてバスカーたちの人気を集めている。
*2 バスカーになるためのオーディション……かつて地下鉄駅構内でのバスキング活動は、厳密な意味では「私有地での営業活動」という形の違法行為として捉えられていた。以前は地下鉄当局の職員が構内で演奏しているバスカーに退去を促すこともしばしばで、また場所取りをめぐってのバスカー同士のいざこざも多発していた。そこでロンドン地下鉄は、2003年5月よりライセンス制度を導入。以後は、オーディションに合格したライセンス保持者のみが地下鉄駅構内で合法的にバスキングを行えるようになった。
*3 人生相談の連載開始……2008年3月25日に第1回が掲載。滞在ビザがあと数カ月で切れるにも関わらず、関心さえ示さない英国人の彼氏への不満を漏らす29歳の語学学生に、「そんな彼氏を好きになったあなたに問題がある」との辛口の回答で連載が開始された。
*4 生卵を食べた回……リバプール在住の主婦から寄せられた相談。「こちら(英国)の卵には菌がいるので、生では食べない方がよいと聞きました。でも、私は日本にいるときから卵がけご飯が大好きで、どうしても食べたいのです」との手紙に対して、「それって私に『食ってみろ』ってことですかっ?!」と啖呵を切り、生卵の試食を行った。
*5 コラムの終了……記念すべき第100回で、「昨日、学校に行ったら入り口のドアが閉鎖されていました。数カ月前にホーム・オフィスの査察が入ったようなので心配していたのですが、どうやらクローズしてしまったようです」との悩みを紹介。その投稿者が実は自分であることを伝えると同時に、連載コラム終了を宣言した。
*6 グルジア共和国出身のバスカー……土門さんの著書によると、日本製のサックスで演奏を行う、「いじめられっ子顔」のバスカー。土門さんがバスキングを始めたばかりの頃からの顔馴染み。
*7 2005年のロンドン地下鉄テロ……土門さんの著書によると、2005年7月7日にロンドン地下鉄同時多発テロが発生したその翌日、バスカーたちは通常通りに演奏を実施。「No tip today. I will sing for you(今日はチップは受け取らない。みんなのために歌うよ」と書かれた段ボールの紙片を、土門さんを含むバスカーたちで受け渡しながら歌い続けた。
*8 組合長……マーチンという名のアイルランド人ギタリスト。ロンドン地下鉄においてバスキングのライセンス制度が開始される際に、当局やスポンサーと協議・交渉を行った功労者であることから、このあだ名が名付けられた。
*9 「地下鉄のギタリスト Busking In London」(水曜社)……2006年2月に発行された、土門さん初の著書。ロンドン地下鉄でのバスキングの様子を記したメルマガの内容をまとめる形で刊行された。雑誌「ダカーポ」が選ぶ「2006-2007 BOOK OF THE YEAR 本当に面白かった本」受賞。
土門秀明プロフィール
バブルガム・ブラザーズのギタリストとして活躍後、渡英。日系居酒屋でのギターの流し、駐在員の子供のギター教師を経て、2003年、日本人初のロンドン地下鉄演奏許可証(バスキング・ライセンス)を取得。公認バスカーとして、生活費のすべてをバスキングで稼いでおり、現在ほぼ毎日ロンドンの地下鉄駅構内で魂のギターを弾いている。 www.domon.co.uk

土門さんの新曲

3月初旬に、iTunesで「シングル3曲世界同時発売」を決行した土門さん。作曲を自ら手掛けた土門さんのコメントとともに、この3曲を紹介。

From The UndergroundFrom The Underground
「ロンドン地下鉄をイメージして 作曲しました。「Mind the gap!」 等の駅員のアナウンスや、電車の発着音などを随所に散りばめて、躍動感のあるサウンドに仕上げました」
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Mogami RiverMogami River
「私の故郷である山形県を流れる「最上川」を想い、ロンドンで書いた望郷の曲です。河口の酒田市から海にそそぐ雄大な風景を、淡々としたリズムに乗せて弾いています」
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Crane GirlCrane Girl
ロンドン在住の写真家「Miyography」さんとのコラボレーションとして作曲しました。「鶴の恩返し」をモチーフにした作品からインスパイアされた、日本色の強い曲です」
iTunes Store で購入

 
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