ホームステイ、それとも寮？

初めての海外留学。ホームステイかそれとも学生寮か、どちらが良いのか大いに迷うところではないでしょうか。今回は、イギリス留学にするにあたっての滞在先の選び方についてお話したいと思います。

ホームステイと学生寮にはそれぞれ長所と短所がありますが、まず、ホームステイの長所として、ホスト・ファミリーと会話をすることで、英語を使う機会を増やせるという点があります。言語は文化から生まれるというように、ある特定の言語を習得するためには文化的背景を理解することはとても大切ですし、わざわざ留学をするのもその理解を深めるため。つまり、現地の生活や習慣にも触れることができるホームステイは、一石二鳥のメリットがあることになります。また現地に不慣れな留学生にとって、現地に住んでいるからこそ分かる安全に関する情報や生活情報などをファミリーから得ることができるのも、大きなポイントです。困ったことがあったときに、学校の先生以外にも相談できる知人がいるというのは心強いものです。

デメリットとしては、子供やペットの有無などといった基本的な条件を除けば、ステイ先のファミリーに対しての細かい要望を叶えることは難しいこと、ファミリーのお宅に滞在することが逆にストレスになったりする場合も人によってはあるかもしれません。

一方で学生寮には「あまり気を使わなくても良い」「自分のライフスタイルで過ごせる」というメリットがあります。実際に、一度社会人として独立した生活をした経験のある方は「ホームステイは少し抵抗が……」とおっしゃる方が多いようです。典型的な学生寮は、4～8室につき一つのキッチン、いくつかのバスルームがあって、これらを共同で使用するといった設計になっています。割高にはなりますが、バスルームや洗面台が各部屋にある寮もあります。門限といったものも特になく、自分のライフスタイルや時間割りで比較的自由に過ごせるのが利点です（賑やかすぎるのが逆に困るといった声を聞く場合もありますが……）。

海外滞在が初めてという方、または語学留学として渡英する方の場合には、英語や現地の生活に慣れやすい環境に身を置くことができる、文化を学べるといった理由から、どちらかというとホームステイの方がお勧めです。生活に慣れてきた頃にフラットシェアに挑戦してみたり、また後に大学へ進学される方の場合はその際に学生寮へ移るといったことも可能です。留学が長期にわたる場合は、いろいろな暮らし方を体験してみるのも、きっと良い思い出になると思います。

さて、ホームステイと学生寮を費用面から比較してみます。語学留学の場合、短期でも利用できる学生寮を保有する学校そのものが限られていて、かつ費用的には割高になる傾向にあります。専門・大学留学の場合は、教育機関そのものが学生寮を保有しているケースが多く、ホームステイ、学生寮ともそれ程大きな違いにはなりませんが、ほとんどの場合、契約期間がアカデミック・イヤー（9月）からという制約があり、いつでも学生寮に入れるというわけではないので、留学時期については注意が必要です。

ところで、アフィニティでは「生活する感覚でロンドンに滞在してみたい」「カレッジや大学留学ではないので学生寮には入れないけれどホームステイはちょっと……」「フラットシェアをしたいけれど、滞在が6カ月未満だから難しい」といった方々のための直営フラットをロンドンにご用意しています。日本人専用です。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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次回は、ホームステイでのトラブルについて、お話したいと思います。

中畑 寿子
アフィニティ・エデュケーショナル　
留学・キャリアコンサルタント
ロンドンの語学スクール、カレッジ、大学留学で合計約5年間を過ごし、現在、この経験をもとに、イギリス留学、語学研修、帰国後の転職に関するセミナー、相談、サポートを行っています。


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