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Sun, 17 November 2019

Sense and Sensibility / いつか晴れた日に

映画の舞台裏を捜査する!特捜シネマ刑事
第11回

Sense and Sensibility(1985 / 英・米)
いつか晴れた日に

良家の姉妹が不運に見舞われながらも、それぞれの幸せを掴むまでの姿を描いた恋愛ドラマ。

今週のロケ地
監督 Ang Lee
出演 Emma Thompson, Kate Winslet, Hugh Grantほか
ロケ地 Saltram House, Plympton, Plymouth,
Devon PL7 1UH
アクセス London・Paddington駅から列車で3時間強

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  • 今回はデカ長がホリデー中ゆえ、警部補の私、サユリが代理を務めます。捜査対象は、私の高慢と偏見、じゃなくて独断と偏見により、英女流作家の最高峰、ジェーン・オースティン原作の「いつか晴れた日に」よ!
  • おっ、やる気マンマンですね。しかもコテコテのコスチューム・プレイだ。
  • いけなかったかしら。実は私、この手の作品に最初少し抵抗があったんだけど、一度見たら妙にハマってしまって。
  • あ、分かります。ジェーン・オースティン劇は大雑把に言うと設定や展開がいつも同じ。不運に見舞われた名家の娘たちが紆余曲折を経た後、好きな人と結ばれるというパターンですが、男女の純愛、心の機微が巧みに描かれていて、メロ・ドラマ感覚でつい見入ってしまうんですよねえ。
  • 人って、安心だと分かった上でハラハラ、ドキドキしたいものなのよね。
  • 風景の美しさも映画の魅力に一役買っているんじゃないでしょうか。
  • その通り。主な舞台はデボン州だけど、田舎のコテージから羊の群れまで憧れの田園風景そのもので、忙しない日々にお疲れ気味の都会人は心を鷲掴みにされるわ。
  • ステートリー・ハウスも多数使われ ています。例えば、当初ダッシュウッド一家が住んでいた館はナショナル・トラスト所有の「Saltram House」。後に移り住むバートン・コテージはプリマス近郊の「The Flete Estate」の一部です。またロンドンでの舞踏会のシーンは、実はウィルトシャー州のソールズベリーにある「Wilton House」で撮影されています。
  • どこも素敵よねえ。ところでキーラ・ナイトレイが主演した2005年の「プライドと偏見」はダービーシャー州を舞台にしていて、これも非常に美しかったけれど、物語は本作の方が好きなのよねえ、私。
  • 1811年発表の「分別と多感」を下敷きに、長女エレノアを演じたエマ・トンプソンが初めて脚本を手掛け、アカデミー脚本賞を受賞しているんですよね。
  • エマ、多才ねえ。エレノア役もハマってるし。ずっと気持ちを抑えてきたエレノアが、最後に感情を露にする場面があるでしょう。あそこで私、不覚にも泣いたわ。
  • 鬼の目にもナントカですね。
  • 歳のせいか最近涙もろいのよ。とにかく、ケイト・ウィンスレットのマーガレットもいいし、 アラン・リックマンの抑えめな演技と、ちょっとユーモラスなヒュー・グラントにも好感がもてるわ。
  • でもヒュー・グラントは由緒正しき 「ジェーン・オースティン・ソサエティ」から当初「エドワード役としてはハンサムすぎる」とクレームがついたらしいですよ。
  • あら、そうなの?
  • 1年前の1994年に「フォー・ウェディング」、本作と同年の95年に「9か月」に出演と、ロマンティック・コメディーの顔としてノッてきた頃ですからね。ファンの間では本作はあまり評判が良くないようです。
  • ふうん。私はいいと思うけどなあ。いつもちょっと居心地悪そうな、でも彼なりの優しさと人の良さでもって一生懸命周囲とコミュニケートしようとしている独特の雰囲気も健在じゃない? ともあれ、何もかもがペースアップし、複雑化している昨今、美しい自然を背景に繰り広げられる純粋な恋物語は逆に新鮮というか、心が洗われるようだわ。ある意味、癒しの一本ね。

サユリ、物申す
物分かりが良くてしっかり者の長女と、感情をストレートに表現する次女。この姉妹が、時に反発しつつもお互いの恋の行方を見守り、一喜一憂しながら支え合う姿がとても微笑ましいわ。19世紀初頭と今では恋愛や結婚事情、女性の社会的立場も全然違うけど、それでもここで描かれている内容は普遍的。恋に悩める人、飢えている人、食傷気味な人、また恋なんて忘れちゃったという人も、きっとそれぞれに新鮮な発見ができる一本だと思うわ。

 
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