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Wed, 26 February 2020

The Omen / オーメン

映画の舞台裏を捜査する!特捜シネマ刑事
第90回

The Omen
オーメン(1976 / 英・米)

米外交官ロバート・ソーンは死産した我が子の代わりに、同時刻に生まれた孤児を引き取り、ダミアンと名付けて育てる。しかしダミアンが5歳の誕生日を迎えてから周囲で惨劇が頻発し……。

今週のロケ地

監督 Richard Donner
出演 Gregory Peck, Lee Remick, Harvey Stephensほか
ロケ地 米国大使館
アクセス 地下鉄Bond Street駅から徒歩

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  • 夏の怪奇映画特集ということで、 今週は70年代を代表する大作オカルト映画、「オーメン」をお贈りします。
  • おー懐かしいねえ。当時大ヒットしたもんなあ。本編を観ていない人でも「ダミアン」「666」といったキーワードは知ってたもんね。
  • 今観るとあんまり怖くない気がしますが、なんというか格がありますよね。ジェリー・ゴールドスミスによる音楽の力も大きいのではないでしょうか。さすが本作でアカデミー作曲賞を受賞しただけあって、かなり恐怖感を煽っているように思います。
  • 僕は今回初めて観ましたが、ロバート・ソーン氏に扮した熟年のグレゴリー・ペックさんが、日本の名優、山崎努さんに見えて仕方がありませんでした。
  • お、確かに似てるな。ははは。まあ、本作はホラー映画というよりはオカルト・サスペンスといった傾向かね。残虐シーンは少ないけど、登場人物が死ぬシーンはどれもインパクトが強いよな。
  • ですよね。ローマでソーン夫人のキャシーが我が子を死産してしまい、産院の助言に従って同時刻に生まれた孤児のダミアンを引き取った後、ソーン氏は駐英大使に任命されてロンドンに居住します。そしてダミアンの5歳の誕生日までは幸せな家庭そのものという感じでほのぼのしているんですが、ダミアンの誕生日パーティーで家政婦が突然おかしくなり、衝撃的な首つりをする場面で度肝を抜かれました。
  • 子供のときにあれを見たらトラウマになりそうですね。ちなみにその幸せな家族風景——親子3人でピクニックする場面はロンドン北部にあるHampstead Heath内の「Parliament Hill Fields」周辺で撮られています。また家政婦の自殺後、不吉な預言、警告とともにブレナン神父がソーン大使を訪ねてくる場面はメイフェアのGrosvenor Squareにある「米国大使館」ですね。
  • 鬼気迫ったブレナン神父がまた怖いんだよな。最初は相手にしてなかったソーン氏も、周りで不気味なことが起こり始め、挙げ句の果てには妻が死ぬと預言されたために、神父の言葉に耳を傾けざるを得なくなるわけだけど。
  • はい、そんなわけで神父に言い渡された待ち合わせの場所「Bishop's Park」に出向くソーン氏ですが、こちら映画の中で言及されている通り、Putney Bridgeの西側Bishop's Parkの「Thames Path」で撮影が行われています。
  • その後、教会の周辺で突風と雷電に見舞われ、ブレナン神父が悲劇的な死を遂げるのは、Putney Bridge北側にある「All Saints Church」ですね。
  • ところで物語は新約聖書の「ヨハネの黙示録」に着想を得ているんですよね。終末預言書と見られる向きもあるこの黙示録の、13章18節で言及されている「獣の数字」が「666」で、悪魔の数字と見なされているんですね。
  • そうそう、悪魔の使いとして黒いロットワイラー犬が出てくるだろ。個人的にはイヌ=悪魔というイメージがゼロだから、初めて観たときは違和感があったんだよな。でもダミアンがサタンとジャッカルの子であるという設定を知って納得したよ。ここでは獣はイヌのことを言うんだね。
  • この映画の公開後、ロットワイラー犬のセールスが特に米国で劇的に上昇したそうですよ。みんなオカルト好きですねえ。

デカ長、物申す
ご存知の方も多いと思うが「オーメン」は3部作で、なかでもこの1作目と、1978年に公開された2作目の評価が高いね。2006年の6月6日に初のリメイク版「オーメン666」が公開されたのも記憶に新しいな。それにしても欧米のオカルト・サスペンス映画は聖書にちなんだ作品が多いよね。実際、普段は聖書を手に取る機会がないのに映画に触発されて興味を持つ人が意外と多いらしい。私もその一人だけどね。

 
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