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ロンドンのゲストハウス
Thu, 18 July 2019

メイド・イン・ブリテン Made in Britain 英国ブランドの物語

#02 100周年限定の「魅せる」紅茶缶

ベティーズのティー・ルーム・ブレンド・キャディー

ベティーズのティー・ルーム・ブレンド・キャディー
Bettys / Bettys Tea Room Blend Caddy

£8.25
www.bettys.co.uk

英北部ヨークシャーのハロゲートを中心にカフェ・ティー・ルームを展開する「ベティーズ」は、アフタヌーン・ティーの聖地とも言える老舗カフェである。同店はチョコレートやケーキなど、スイーツなども販売しているが、味はもちろん、その美しい包装にもオーナーの夢がつまっている。

1885年、パン職人の息子としてスイスで生まれたフリッツは里子に出され、その後菓子作りの修行でスイスとフランスを旅した苦労人。新天地・英国での成功を夢見て、ロンドンにやってきたフリッツだったが、到着するやいなや行き先を記した紙を失くしてしまったのである。何とか思い出せたのは「ブラートヴルスト」(ドイツ語でソーセージの意)に似た響きである言葉、ただそれだけ。それを聞いた英国人によって「ブラッドフォード」行きの電車に乗せられたフリッツは、到着後にスイス人が経営するお菓子屋さんを偶然見つけ、しばらく働くことになる。

その後フレデリックと名を変えたフリッツは、ブラッドフォードから少し北部のハロゲートへ移動。ここで後に伴侶となるクレアに出会い、1919年、クレアの家族の出資あって自分のティー・ルーム「ベティーズ」をオープンさせる。開店当初から熟練のチョコレート職人として店を繁盛させていたが、女の子のイラストをパッケージにしたり、豪華な内装やバイオリンの生演奏などワンランク上の体験ができるティー・ルームを続々とオープンさせるなど、味の魅力に加え「魅せる」マネジメントも同時に行い、その名声を着実に高めていった。

創業100年となる今年は、パッケージが特別デザインの各種商品を発売。中でも同店で提供される深みのあるブレンド・ティー「ベティーズ・ティー・ルーム・ブレンド・キャディー」(80袋入り)は、ヨークシャー出身のアーティスト、エミリー・サットンが、カフェ・ティー・ルームからインスピレーションを受けて描いた黒×金のシンプルで上品なイラスト入り。初代オーナーの思想を受け継ぎ、飲んでも見ても満足できる美しいデザインだ。

ちなみにベティーズという店名の由来だが、チェアマンの孫娘の名前だった、貧乏人から金持ちになった物語に出演した役名から取った、など諸説あり、真相は謎に包まれている。

 
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