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Fri, 29 March 2024

黒田日銀総裁による2%の物価目標

Japan's economy is not like any other economy
日本経済は他国のそれとは違う

「フィナンシャル・タイムズ」紙 4月11日

黒田東彦日本銀行総裁は、イングランド銀行を始めとする各国の中央銀行が定める物価目標と同様の方式を用いて、2015年までに2%のインフレ目標の達成を目指していくとの考えを述べた。しかし、日本経済の実態は他国のそれと大きく異なる。消費者物価は15年にわたり下落し続けており、この傾向は今後も続くという認識が世間に根深く浸透している。このため、黒田氏は諸外国における各中央銀行の総裁よりもずっと強い口調で「中央銀行は物価をコントロールすることができる」というメッセージを発する必要があったのだ。

Now it's your turn, Mr Abe
次は安倍首相の出番

「エコノミスト」誌 4月13日

黒田総裁は、15年にわたり続いたデフレ脱却に向けて異次元金融緩和を進めることを確約した。日本の基準では革命的と評価できる動きである。だが日本のデフレの原因には少子化や国内需要の低下、リスクを恐れる企業による過剰な内部留保といった構造的な問題も含まれており、これらの問題は今後も続く。安倍首相も日本経済の自由化を進めることで、黒田氏に続かなければならない。今後数カ月で、首相が日本の救世主であるか、もしくは異端とされる通貨政策を推進することで日本を滅ぼす存在なのかが明らかになるだろう。

 

他にもこんな報道が……

「かめはめ派」撮影が流行中
「デーリー・メール」紙 4月2日

漫画「ドラゴンボール」の必殺技である「かめはめ波」を発する様子を再現した写真撮影が日本の若者の間で流行中であると報道。

帰ってきたホリエモン
「エコノミスト」誌 4月6日

ライブドア粉飾決算事件で服役していた堀江貴文元代表取締役社長が仮釈放されたことを受けて、「ホリエモン・リターンズ」と題した記事を掲載。日本では会計操作が決して珍しくないにも関わらず、堀江氏のみが非難の的となっていることに対して懐疑的な見方をする人々もいると紹介している。

死刑囚監房で44年を過ごした男
「デーリー・テレグラフ」紙 4月10日

44年5カ月を死刑囚監房で過ごし、世界で最も長く収監されている死刑囚としてギネス世界記録に認定された袴田巌死刑囚について。

村上春樹のファンが徹夜の行列
「ガーディアン」紙 4月12日

人気作家、村上春樹氏の新著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を求めて東京の各書店前に徹夜の行列ができたと伝えている。

農協の影響力が低下
「エコノミスト」誌 4月13日

日本の農家の7割以上を占める兼業農家が国内における農業の生産性を落としているにも関わらず、農業協同組合を通じて政治的な影響力を保持していると指摘。環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加などを通じて日本の農業の改革が検討される中で、加入者の高齢化なども原因となって、農協の影響力に陰りが見えてきていると述べている。
 
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