日本人人質事件と日本の外交政策
A tipping point for Japan’s foreign policy
日本の中立外交にとっての転換点
The Financial Times
「フィナンシャル・タイムズ」紙の電子版は1月28日、イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる日本人人質事件を受けて、「全方位外交」と呼ばれる日本の中立外交が転換点を迎えつつあると主張する記事を掲載した。
同記事は、戦後の日本が「皆の友人である振りをしながら自身の経済的な利益を追求する」ことを意味する「全方位外交」を掲げてきたと説明。一方で、日本の経済的な影響力が弱まり、中国の勃興や米同時多発テロによって悪化した地政学的な問題に直面している現在では、日本の「中立という幻想」を実現することが難しくなったと伝えている。
ほかにもこんな日本報道が…
Nearly 50 per cent of Japanese adults ‘not having sex’
日本人の約5割がセックスレス
The Daily Telegraph
1月20日付の「デーリー・テレグラフ」紙は、日本でセックスレスが問題となっていると指摘する記事を掲載した。
日本家族計画協会が行った調査によると、過去1カ月にセックスをしていない日本の成人男性の割合は48.3%、女性は50.1%。セックスをしない理由としては、男性は「仕事で疲れすぎているから」「(妻の)出産後はセックスに興味が持てない」、女性側は「(セックスを)わずらわしい」と思っていることなどが挙げられるという。
A city of such unexpected erotic allure
東京は性的魅力にあふれた街
The Times
1月22日付の「タイムズ」紙は、東京には性的な誘惑があふれているにも関わらず、なぜ日本人は性的関心が薄いのかを分析する記事を掲載した。
同記事を執筆したリチャード・ロイド・ペリー記者は、今から20年ほど前に東京で暮らし始めた際に「これほどまでに思いがけず性的な誘惑に出合う街」に自身がいることに対して驚きを感じたと吐露。東京ほど「繊細かつ強力な」性的魅力にあふれた都市は少ないと述べている。
Japanese wish the troubles of the wider world would just go away
日本人は国際問題に関わりたくないと願っている
The Economist
1月24日発行の「エコノミスト」誌は、イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる日本人人質事件を受けて、日本が「対テロ戦争から距離を取ることに苦労している」と伝える記事を掲載した。
同記事は安倍首相が「平和憲法の支持者ではない」と紹介。また同首相が世界において日本がより大きな役割を担うことを目指している一方で、多くの日本人は諸々の国際問題には関わりたくないと願っていると述べた。
Umami taste buds important for overall health
うま味の感覚と健康に関連性か
BBC Online News
BBCの電子版は1月26日、甘味や酸味と並ぶ基本味の一つであるうま味の感覚が健康状態と関連している可能性があるとする日本人研究者の見解を紹介した。
同記事によると、東北大学大学院歯学研究科の研究者たちが44人の患者を対象に調査を実施。うま味の感覚を失った高齢者は食欲減退や体重減少に悩む傾向が見られたという。
同記事では、うま味が「おいしい」「良い味がする」などを意味する日本語であると説明している。
Touching on the very notion of ‘Japaneseness’
いかにも日本人らしい
BBC Online News
BBCの電子版は1日、過激派組織「イスラム国」に殺害されたと報じられている後藤健二さんの兄がまず日本政府などに謝意を示したことを取り上げ、こうした対応が「いかにも日本人らしい」と表現した。
日本人人質事件に対する日本人の反応について
報じたBBC電子版の記事