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Wed, 23 October 2019

Time Bandits / バンデットQ

映画の舞台裏を捜査する!特捜シネマ刑事
第46回

Time Bandits(1981 / 英)
バンデットQ

11歳のケビンは、地方の住宅地に暮らす平凡な少年。両親は彼にほとんど関心を示さない。そんなある日、ケビンの部屋のクローゼットから突然、騎士が現れ……。

今週のロケ地

監督 Terry Gilliam
出演 John Cleese, Sean Connery, Ian Holm
ロケ地 Epping Forest
アクセス 地下鉄Loughton / Theydon Bois駅から徒歩

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  • 先週に引き続き、モンティ・パイソン関連作品を捜査してみようじゃないか。
  • はい、こちらメンバーの中で唯一、英国人ではなくて米国出身の鬼才、テリー・ギリアムが監督したタイム・トラベル・ファンタジー、その名も「バンデットQ」です。パイソン組のマイケル・ペイレンが脚本に参加し、出演も果たしているほか、ジョン・クリーズも出演してますね。加えて製作総指揮および主題歌はビートルズのジョージ・ハリスンが担当しています。
  • テリー・ギリアムらしさが炸裂した傑作だね。何を隠そう、私はこの映画を観てギリアム・ファンになったのだよ。なぜに邦題が「Q」なのかはいまだに謎だがな。
  • 大人も子供も楽しめる、などと銘打ってるようですが、ブラック・ジョーク満載で、なかなか大人の味わいですよねえ。
  • うん、でも子供の好奇心や想像力を刺激する作品に違いないけどね。奇想天外なおとぎ話と残酷で不条理な現実が入り交じってて、老若男女問わず、ハマる人はどっぷりハマっちゃう。
  • まず、万物の創造主がつくった世界が不完全ゆえに、あちこちに穴が開いており、そこがタイム・トンネルになっている、という発想がすごいです。
  • ケビン少年の部屋のクローゼットから小人たちが出てきた後、壁がぐぐーんと押しやられてタイム・スリップするシーンにまず度肝を抜かれます。しかも辿り着いた先は1796年のイタリア。街を占領していたナポレオン・ボナパルトに出くわします。このシーンはウェールズ南東部のMonmouthshireはRaglan Villageに建つ中世の城「Raglan Castle」で撮影されていますね。
  • 酒に酔って眠りこけたナポレオンから金品を奪い、次にタイム・スリップしたのはノッティンガム、シャーウッドの森——ジョン・クリーズ扮するインチキ臭いロビン・フッドの登場だ。
  • 心ない「Jolly Good!」を連発する、裏表のあるロビン・フッドですね(笑)。シャーウッドの森はもちろん実在しますが、本作でのこのシーンは、ロンドン北東部とエセックスの間に広がる「Epping Forest」で撮影されました。こちら、その昔は王家の森として知られ、チューダー朝時代にはヘンリー8世やエリザベス1世が狩りを楽しんでいたとも言われています。詩や小説、音楽など、様々な作品の題材としても数多く取り上げられている名所でもあるんですよね。
  • さて、その後ケビン少年は一人、古代ギリシャに降り立ってしまいます。ここで出会うのが、なんとショーン・コネリー扮するトロイア戦争の英雄アガメムノンです。
  • ショーン・コネリーは最後に消防士として再び登場するんだよね。
  • はい、帰宅後のシーンですね。あの家はバークシャーのBracknell郊外、Birch HillのHaywood周辺で撮られています。ちなみに本作が日本で劇場公開された当時は、このラスト・シーンがカットされていたそうです。
  • 子供向けの作品として売りたかったという配給会社の意図が背景にあるようなのですが……。実は先ほど触れたロビン・フッドのシーンなどもカットされてるんですよ。
  • ひどいねえ。まるで別の作品になっちゃうじゃないか。
  • まったくです。ラスト・シーンが異なるだけで、ギリアム度がグッと下がってしまいますよね。

デカ長、物申す
シニカルでダークで馬鹿げていて寓話的。思わず「うわーすごい!」と声を上げたくなる映像が満載でたまらんね。テリー・ギリアムが本来アニメーターだったというのも頷けるよ。私が好きな場面を3つ挙げると、①暗闇の中で綱渡りするシーン ②頭に帆船を載せた巨人の闊歩 ③砂浜で境界を割るシーン、かな! ギリアム・ファンにはお馴染みだと思うが、本作と「未来世紀ブラジル」「バロン」で3部作とされているよ。

 
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