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Tue, 18 February 2020

The Golden Compass / ライラの冒険 黄金の羅針盤

映画の舞台裏を捜査する!特捜シネマ刑事
第95回

The Golden Compass
ライラの冒険 黄金の羅針盤 (2007 / 米・英)

現世と並行して存在するパラレル・ワールドに暮らす少女ライラが、黄金の羅針盤を頼りに世界を救う旅に出るファンタジー・アドベンチャー。

今週のロケ地

監督 Chris Weitz
出演 Nicole Kidman, Daniel Craig, Dakota Blue Richardsほか
ロケ地 Chester Terrace(Regent's Park内)
アクセス 地下鉄Regent's Park駅から徒歩

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  • デカ長はパラレル・ワールドの存在って信じます?
  • パラレル・ワールドって何だ?
  • 僕らが生きている現世と並行して存在する世界のことですよ。人生は決断の連続で、いくつもの選択肢の中から常に一つを選んでいるわけですが、一方であっちの道やそっちの道を選んだ場合の世界もあるかもしれないわけで……。つまりある時点でその時空から分岐して生まれている世界とでも言うんですかね。タイム・トラベルの発想も、そうした概念からきていますよね。
  • おう、信じる、信じないは別として、そういう発想は好きだね。ドラえもんの「もしもボックス」的な。
  • ですね。そして今週捜査する映画では、現世と似て非なるパラレル・ワールドが物語の起点となっています。英国の児童文学作家フィリップ・プルマンのファンタジー小説三部作「ライラの冒険」の第一部「黄金の羅針盤」を、「ロード・オブ・ザ・リング」を手掛けたハリウッドの「ニュー・ライン・シネマ」が映画化した作品ですね。
  • 主人公の12歳の少女ライラが住むのは、パラレル・ワールド内の英オックスフォードです。名門ジョーダン学寮の寄宿生で、こちらはオックスフォード大の「ExeterCollege」が撮影現場となっています。
  • ライラちゃんが住む世界では、人間の言葉が分かる「よろいグマ」や魔女がいたりする上に、人間には皆ダイモンっていう動物の姿をした守護精霊が憑いてるんだよな。いいよな、俺も欲しいぞ。
  • みんな各々のキャラに合った動物なのもおかしいですよね。アスリエル卿がヒョウだったり、コールター夫人が金のサルだったり。小者はだいたい虫だし(笑)。デカ長だったら……ハイエナとか(笑)?
  • ……。ふん、タロウはアナグマとかコアラかな。ジローはキツネとか。
  • 動物占いみたいになってきてますけど。それはさておき、ライラが冒険の旅に出ることになったのは、コールター夫人が調査のため北へ赴くのに、ライラを助手として連れて行きたいと言い出したのがきっかけですね。2人が初対面するダイニング・ルームは、ロンドンのグリニッジにある「OldRoyal Naval College」の「The PaintedHall」で撮影されています。
  • その前に、ライラの叔父、というか実のところ父親であるアスリエル卿が、パラレル・ワールドの存在を証明し、マジステリアムという、この世界を支配している教権組織の権威を打破しようとしているというのが物語の根底にあるんだけどな。
  • 加えてジョーダン学寮に寄宿する子供たちがゴブラーという悪の組織にさらわれて、次々と姿を消していくという事件があり、ライラの親友ロジャーも失踪してしまいます。そんな中、コールター夫人に連れられて北へ向かうライラ。近未来風の乗り物、スカイフェリーで旅立つシーンは、オックスフォードの「Christ Church College」の中庭「Tom Quad」で、また、一風変わった乗り物でコールター夫人の邸宅へと向かうシーンは「Regent's Park」内の「ChesterTerrace」で撮られていますね。
  • 旅立つ前に学長からこっそり「真理計」、別名「黄金の羅針盤」を渡されるライラちゃん。彼女こそが、この羅針盤を読むことができる数少ない「運命の子」であることは、このとき、知る由もなく……。ここからめくるめく冒険が始まるってわけよ!

デカ長、物申す
児童文学が基とはいえ、結構楽しんじゃったよ。原作通り、映画も当初は三部作の予定だったが、製作が見込まれていた2008年に世界的な金融危機に見舞われたことと、北米カトリック連盟など北米のキリスト教系人権団体が「本作は反キリスト教的で、子供に無神論を説いている」として抗議行動に出たため、続編製作が中止されてしまったんだな。これから壮大な物語が始まるというところで終わっているだけに残念だ。

 
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