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Tue, 18 February 2020

ロンドン妊婦のつぶやき

第17回 無痛分娩に切り替えて

第17回 無痛分娩に切り替えて

さて、自然分娩から無痛分娩に切り替えることにしたものの、「日本ではほとんどの妊婦さんが痛み止めを使わずに出産しているのに、自分だけあっさりと無痛にしてしまってよいのか……」というわだかまりがあった。副作用も気になり、到着した麻酔医に尋ねた。「赤ちゃんに悪影響はないの? それに、無痛になることで、お産が長引くということにならない?」「赤ちゃんに影響はないよ、唯一考えられるのは、母体の血圧が下がることで間接的に影響がいくことだけれど、それはかなり稀。それに痛みは消えても、いきみたいという衝動は感じるから、お産が長引く訳ではないよ」。この回答にだいぶ安心して、麻酔を受けた。すると、潮がさぁっとひくように、痛みが消えていった。この時ほど、英国の医療をありがたく思ったことはない。

病院に駆けつけたのは深夜だったが、すでに朝になっており、ミッドワイフ(助産婦)の交替の時間になった。それまで担当してくれたマーサはアフリカ系で、口数は少ないが、夫にお茶を出してくれたり、とても親切だった。マーサと交替したのは、イングランド人、ケリー。妊娠して以来、何度かミッドワイフのお世話になったが、イングランド人ミッドワイフに担当されるのは初めて。同世代と思われるケリーはとてもフレンドリーで、元気はつらつ、説明も明瞭だった。NHSスタッフでは珍しい存在かもしれない。今回の出産は、ミッドワイフに関してはとてもラッキーだった。

「本当は無痛分娩じゃなくて自然分娩にするつもりだったのに、あきらめちゃった。日本では自然分娩が主流だから、罪悪感があるのよね」と私がこぼすと、「日本人に限らず、みんなが罪悪感を感じるみたい。でも、そんな必要ないのにね。痛みをなくす手段があるのなら、それを使わない手はないわよ」とケリー。彼女も長男を出産した際、私と同様、水中出産希望から無痛分娩に切り替えたそうだ。毎日たくさんのお産を手がけているミッドワイフでも、無痛にするんだ……と、心が軽くなった。

足形

 
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Mcleod 和子
英国の大学院に留学後、日本で会社員生活を送る。日本で出会った英国人と4年の交際を経て結婚。夫の転勤に伴いロンドンに移住した直後に妊娠が判明する。現在30歳。
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