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Thu, 21 November 2019

Life at the Royal Ballet バレエの細道 - 小林ひかる

第2回 華奢なバレリーナの脅威のトレーニング

1 July 2010 vol.1256

バレリーナには筋力が必須!バレリーナには筋力が必須!

今回は、皆様にバレエ・ダンサーの日頃のトレーニングから、ちょっとびっくりするようなトレーニングまでをご紹介します。

私たちの1日は、朝10時半から1時間15分かけて行われるバレエ・クラス(体を温めるための基礎練習)から始まります。 そして12時にはリハーサル(上演される演目の練習)がスタート。 公演がない日は夜の6時半まで、公演がある日は5時半まで行われます。

公演は通常、夜の7時半から、演目によって異なりますが、終演は10時ごろまで。こうした日程が週5日、昼夜公演のある土曜日はリハーサルが2時まで、日曜日は休日となります。


もちろんリハーサルがない時間帯や、練習自体が全くない日(めったにありませんが)もありますので、その間に各自好みのトレーニング、マッサージやフィジオテラピストによる治療などを行います。

私の定番トレーニングの一つは、ピラティス。 最近は一般の方々の耳にも入るようになったこのトレーニングは、体に余分な負担をかけず、体の中心にある筋肉を鍛え、筋肉や骨盤のゆがみを正常な状態に整えます。ダンサーには、怪我の予防や怪我からの復帰に役立ち、各自弱い筋肉を強化し、テクニックの向上のため、欠かせないトレーニングの一つです。


そして、驚異のトレーニングとは!

当バレエ団プリンシパル・バレリーナ(最高位のバレリーナ)、アリーナ・コジョカルさんお勧めの筋力トレーニングです。えっ、バレリーナが筋トレ!? とお思いになる方がいらっしゃると思います。去年の12月から導入されたこのトレーニングは、アリーナさん自身の怪我からの復帰に大いに役立ったそうです。

ドイツからいらっしゃっているパーソナル・トレーナーの方が、筋力をボリュームをつけることなく補強するというやり方で、バレリーナのために改善したものです。 少しバレエを知っている方ならば、彼女がどんなに細く、妖精のような面影のバレリーナか、ご存知かと思います。でも、そんな容姿とは裏腹に、彼女の持っている持久力と筋力はとてつもないものなのです(もちろん精神力も!) 。

そのトレーニングの一つに、デッドリフトというものがあります。主に、下背部・臀部・脚部を強化するもので、私は25キロくらいのバーベルから始めました。

初めて35 キロを持ち上げた翌日には、強烈な筋肉痛で動けなくなってしまいましたが、今は60キロくらいまで持ち上げられるようになりました。このトレーニングを始めてから、ジャンプ後に掛かる体への負担が和らいだり、背中でバランスをとりやすくなったりと、色々と役立っています。


これらのトレーニングはバレリーナにとって、いわゆる下ごしらえでありまして、リハーサルでコーチと一緒にぐつぐつと煮込んでいき、味を整え、仕上げに自分のセンスでスパイスを効かせる。それでようやく舞台に上がりますが、それでもなかなか満足できるような舞台にするのは難しいのです。


* この写真は私が57キロのバーベルをデッドリフトで持ち上げているところです。
(注: 危険ですのでプロのトレーナーの方なしには行わないでください!)

 
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小林ひかる
東京都出身。3歳でバレエを始める。15歳でパリ、オペラ座バレエ学校に留学。チューリッヒ・バレエ団、オランダ国立バレエ団を経て、2003年から英国ロイヤル・バレエ団に入団。09年ファースト・ソリストに昇進した。
今後のスケジュール
「Ashton's mixed program (La Valse)」 3月12、15、21日
「Apollo / New Wheeldon / New Ratmansky (Apollo)」 3月22日 から
(予定は突如変更になる場合があります)
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