The Times
予算削減でもサービス維持は可能
過去数年の間に私たちが学んだ重要なことは、予算削減が必ずしも公共サービスの悪化を招くわけではないということだ。例えば、警察は人員の削減を進めながらも犯罪件数の減少を達成してみせた。民間企業がずっと証明してきたように、公共部門においても効率化と改革によって節減を実現することは可能なのだ。今回の歳出計画で示された削減案は、消費者にとってより良くかつ納税者にとってより公平な公共サービスを実現するための施策なのである。(6月27日)
The Guardian
怠け者をでっち上げて非難しただけ
オズボーン財務相は非常に巧妙なやり方で115億ポンド(1兆7000億円)もの歳出削減計画を提示し、かつ次回の総選挙に向けての争点も示して見せた。本来ならば3、4年の期間を見通すものでなければ歳出計画としての意味を成さないのだが、今回発表された内容は、総選挙後となる2015~16年度の展望のみに焦点を当てたものである。結局のところ、同相は生活保護を支えに暮らす怠け者をでっち上げて非難することで有権者の支持を得ようとしただけなのである。(6月26日)
Independent
総選挙を見据えて罠を仕掛けた
オズボーン財務相は、公共支出の削減が良いことであると信じている嫌いがある。保守党と自由民主党が政権を引き継いだ際に、削減すべき無駄があったことは確かだ。だが限度を超えれば効率さえ下がるし、または 削減でなく支出の計上方法を変更したに過ぎない場合もある。今回の歳出計画は次回の総選挙後を見据えたものであり、各施策には労働党に対する牽制の意図が透けて見える。つまり、非常に政治的な人物である財務相の罠が仕掛けられているということだ。(6月26日)
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