英国への移民に対する滞在許可証の発給などを管轄する英国国境庁(UKBA)が、適切な滞在許可の保持者が所有する携帯電話に誤って「滞在許可がないので英国を出国するように」と要請するテキスト・メッセージを送信していたことが分かった。18日付「インディペンデント」紙が報じた。
同紙によると、UKBAは不法滞在者に対して携帯電話のテキスト・メッセージを通じて警告を発するサービスを民間企業の「キャピタ」に委託。同社が発信した「Message from the UK Border Agency. You are required to leave the UK as you no longer have right to remain(英国国境庁からのメッセージです。あなたは英国に滞在する許可を持っていないので、英国を出国するよう求められています)」と書かれたメッセージを約4万人が既に受け取ったとされている。
しかし、このメッセージが英国での適切な滞在許可を保持する者に対しても送信されていたことが発覚。それらの人の中には、英国の市民権を保持する東アフリカ地域出身の反差別運動家や、1973年に渡英し現在はロンドンで移民へのアドバイスを提供する中国系男性と思われる人物が含まれていたという。
Wed, 16 October 2024