「ガーディアン」紙の電子版は15日、「死に方を学んでいる都市」との見出しを掲げた記事で、過疎化と高齢化が進む北海道の夕張市を取り上げた。
同紙は「先進国で夕張市ほど苦境に立たされた都市はほとんどない」と紹介。2010年時点の平均年齢が57歳であると伝えた上で、「日本でそして世界で、もしかすると史上最も平均年齢の高い都市」「年金受給者が大多数を占める世界初の都市になるかもしれない」などと述べた。
同紙はさらに、夕張市が現在、高齢者の予防医療に注力していると説明。高齢者たちはさらに高齢の人々の世話しなければならなくなるとの見通しを伝えた。同記事は、夕張市が現在「最後の苦しみ」の中にあり、「尊厳ある死に方を学んでいる最中である」との一文で結んでいる。
Fri, 29 March 2024