(ロンドン 7月3日 時事)2日のロンドン金融・債券市場では、英財政懸念の高まりやリーヴス財務相の辞任リスクが意識され、長期金利の指標である10年物英国債利回りが一時0.22ポイント上昇し、4.68%を付けた。ロイター通信によると、1日の上昇幅としては2022年10月以来約2年9カ月ぶりの大きさ。
政府は前日、審議中の福祉法案に関し、与党議員の造反を受け、大幅な歳出削減効果を見込んでいた障害者給付金削減案を撤回。2日の英下院首相質問で、スターマー首相がリーブス氏の留任に対する全面的な支持を控えたほか、リーブス氏が議場で涙を流したことで、辞任を巡る憶測が浮上し、英国債や英ポンドで広範な売りにつながった。
英国債は長期債と超長期債で利回りが急騰。ポンドは対ドルで1.2%下落した。
Sun, 06 July 2025