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ロンドン生活便利サイト neconote
Tue, 19 November 2019

英国の口福こうふくを探して

「英国料理はまずい」だなんて、言い古された悪評など何のその。おなじみのものから、意外と知られていないメニューまで、英国の伝統料理やお菓子には、舌が悦ぶものが色々あります。ぜひ一度ご賞味を。


マクギネス真美マクギネス真美
英国在住の編集&ライター。日本での9年半の雑誌編集を経て、2003年渡英。以降、英国を拠点に、ライフスタイル、ガーデニング、食などの取材、執筆を行う。英国料理の師は義母。
mamimcguinness.com
No. 104

ビーンズ・オン・トースト
Beans on Toast

ビーンズ・オン・トースト

「えー、食べたことあるの?」

先日、在英十年を超える日本人の知人にとても驚かれました。私が「ビーンズ・オン・トースト」を時々食べると言ったからです。そこで他の日本人の友人にも聞いてみました。すると、経験者は5人中1人だけ。それに比べて、周囲の英国人の間では、9人中8人が 「ビーンズ・オン・トーストが好き」と答えました。

トーストの上にバターをたっぷり塗って、食パンの四隅からはみ出さんばかりにベイクド・ビーンズを載せたビーンズ・オン・トースト。英国人にとってはなじみの食べ物ですが、ごく限られた狭い範囲のリサーチとはいえ、在英邦人には、どうやらあまり食指が動くものではないようです。

主役となるベイクド・ビーンズは、フル・イングリッシュ・ブレックファストに登場するものなので、日本からの観光客として英国を訪れた方でも、食べたことがあるかもしれません。ただ、ビーンズ・オン・トーストというのは、トーストの上一面につやつやとした煮豆がひしめき合っているだけ。ホテルやレストランで目にすることはほとんどない、ドメスティックな食べ物です。

そもそもこのベイクド・ビーンズとは、白インゲン豆を砂糖とスパイスの混ざったトマト・ソースで煮たもの。英国ではさまざまなスーパーで独自ブランドのものが販売されていますが、何と言っても有名なのはハインツの缶詰です。

1869年にヘンリー・ハインツとクラレンス・ノーブルが米国で創業した会社ハインツ。英国で同社の商品が販売開始されたのは1886年で、当初は米国から輸入された商品が、ロンドンの高級デパート、フォートナム&メイソンで売られていました。1959年になって、英国内にハインツ社のベイクド・ビーンズ生産工場が作られたのは、イングランド北西部にあるウィガンという街。ここでは年間で10億個近いベイクド・ビーンズの缶詰が生産されていますが、現在でも、原材料の白インゲン豆はベイクド・ビーンズの生まれ故郷、北米から輸入されているそうです。

英国では毎日250万個以上が販売されるハインツのベイクド・ビーンズは、英国人の間でも最もポピュラーな食品のひとつ。それを使ったビーンズ・オン・トーストは、外国の人々からどんなに不思議がられようとも、英国人にとっては不可欠な食べ物なのでしょう。

ビーンズ・オン・トーストの作り方(4枚分)

材料

  • 食パン ... 4枚
  • ベイクド・ビーンズ缶詰(415g) ... 1個
  • バター ... 適量

作り方

  1. 缶詰のベイクド・ビーンズを鍋、または電子レンジで温める。
  2. 食パンを焼く。
  3. ❷にバターを塗り、その上から❶をトースト全体に載せれば出来上がり。
memo

ビーンズ・オン・トーストにチェダー・チーズをトッピングしたり、ケチャップやブラウン・ソースをつけるなど、食べ方にもそれぞれ一家言あるのが英国人。ただ、「合わせる飲み物は紅茶に限る」というのは多くの人が一致する意見のようです。

 
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