ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 16 May 2025
15 May 2025 vol.1675

英輸出車に10%低関税枠
英米政権が合意、相互措置は維持
トランプ米大統領「英国車はとても特別だ」

英国の高級自動車のロールス・ロイス英国の高級自動車のロールス・ロイス

(ワシントン、ロンドン 5月9日 時事)トランプ米大統領は8日、ホワイトハウスで記者会見し、関税措置を巡る英国との交渉で合意に達したと発表した。米国は英国製自動車に対し、年10万台を上限に関税率を現行の27.5%から10%に引き下げる輸入枠を設定。10%の相互関税は維持する。英国は牛肉など米国産農産物の市場開放を進めるほか、米ボーイング製の航空機を購入する。

米国が各国・地域と進める関税交渉で、初の合意となる。今後数週間で詳細を詰める。米政権による鉄鋼・アルミニウムへの25%の追加関税については、英政府は「ゼロになった」と説明。一方、米政府は「代替となる枠組みを交渉する」としている。

トランプ氏は会見で「画期的な合意だ」として、「巨大な市場が開かれる」と成果を強調。電話で参加したスターマー首相は「市場開放を通じ、仕事を生み出すものだ」と語った。

英国はロールス・ロイスやベントレーなど、高級ブランドの自動車輸出が多い。トランプ氏は低関税枠の設定について、「(英国車は)とても特別だ。長い間、同じ場所で生産してきた」と理由を説明。「このような交渉は(他とは)しないだろう」と話し、協議中の他国・地域をけん制した。

医薬品で優遇措置獲得、米国の追加関税回避へ

(ロンドン 5月9日 時事)スターマー首相は8日、米国との貿易交渉に関する合意を巡り、トランプ米大統領が追加関税の導入を示唆する医薬品について、発動した場合でも「大幅な優遇措置」が適用されると述べた。英政府は医薬品や航空宇宙を含む製品に対する米国の将来的な関税措置の回避に向け、協議を続けていた。医薬品に対する米国の関税措置は来週までに発表される見通し。

 
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