「ガーディアン」紙の電子版は8日、ロック・バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカルを務める川谷絵音との不倫疑惑を受けて、タレントのベッキーが芸能活動の休止を発表したというニュースを紹介。日本の女性芸能人に対して不当な道徳的基準が課せられているとする見解を示した。
同記事の見出しは、「『普通の女の子』キャラで知られる日本の女性芸能人の凋落で芸能界の性差別が明らかに」。「威圧感を与えず、爽やかで、『普通の女の子』としてのイメージを巧みに築いてきた」ことで人気を集め、毎晩のようにテレビ番組やCMに出演したベッキーが、不倫騒動によりわずか数週間で「全く受け入れがたい人」へと変わってしまったと述べている。
また本記事は、この一件が、女性芸能人に対する「日本の大手芸能事務所による悪魔のような支配」についての論議を活性化させたとも説明している。そして「ベッキーは『川谷絵音のキャリアには影響がなさそうに見える一方で、なぜ自身だけがメディアからの批判の矢面に立たなければいけないのか』と思っているかもしれない」との表現で問題を提起。「『娯楽を提供するだけではなく、道徳的にも申し分ない』という女性芸能人に対する特有のルールを破ったのがベッキーの罪ということのようだ」と述べている。
Sat, 02 November 2024