（ニューヨーク 8月9日 時事）国連安保理は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市制圧の方針を承認したことを巡り、10日午前に緊急会合を開く。今月の議長国パナマの代表部が8日、明らかにした。

開催については、英国、デンマーク、フランス、ギリシャ、スロベニアが要請。米国以外のそのほかの理事国も支持した。

グテレス事務総長は8日、報道官を通じて声明を発表し、イスラエル政府の決定について「壊滅的な状況がさらに深刻化する恐れがある」として強い危機感を示した。パレスチナのマンスール国連大使も同日記者団に対し、作戦拡大は「国際社会の意志や国際法に反する」と訴え、各国に行動を呼び掛けた。

当初、会合は9日に予定されていたが、10日に延期された。理由は明らかにされていない。