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Sun, 21 January 2018

ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚をおさらい

去る4月29日、英国の王位継承順位2位のウィリアム王子とキャサリン妃が、ロンドンのウェストミンスター寺院にて結婚式を執り行った。美しき一般市民の女性が、王子様と結婚することで妃になるという、まさにおとぎ話のエピソードが現実となった瞬間。2011年4月29日は、英国民の間だけではなく、日本を含む世界中で後世にわたって語り継がれる日となるはず。その記憶がすぐに薄れてしまわないように、ウィリアム王子とキャサリン妃による「世紀の結婚」の模様を振り返る。

結婚式当日のウェストミンスター寺院内の席次

席次

ロイヤル・ウエディングあれこれ

ウェディング・ケーキやっと明らかになったロイヤル・ウエディングの全容。ウィリアム王子やキャサリン妃自身の意向が随所に反映されていると伝えられている衣装や食事、さらにはスケジュールの詳細や、当日に発生した思わぬハプニングなど、世紀の結婚式の内容をここで改めて振り返ってみよう。

ウエディング・ドレス

結婚式の当日まで秘密のベールに包まれていたウエディング・ドレスのデザイナーは、事前から候補としての噂が引っ切りなしに流れていた、Alexander McQueenのクリエイティブ・ディレクターを務めるサラ・バートン氏。裾の長さは、1981年のチャールズ皇太子との結婚式でダイアナ元妃が着用したドレスの約3分の1の長さとなる2.7メートル。白とクリーム色のサテンに、バラ(イングランド)、アザミ(スコットランド)、ラッパスイセン(ウェールズ)、クローバー(北アイルランド)という英国を構成する4地方を象徴する花のアップリケが散りばめられている。このデザインを基にして、ハンプトン・コート宮殿の一角に位置する英国王立刺繍学校のスタッフたちが手縫いで仕上げた。レースと糸を美しく保つために、同スタッフたちは30分ごとに手を洗い、また3時間ごとに針を交換したという。ときの人となったバートン氏は、メディアの注目を逃れるために、結婚式終了直後に米国へと向かっている。

ウエディング・ブレックファスト

エリザベス女王主催の昼食会「ウエディング・ブレックファスト」のメニューは、以下の通り。

    スターター
  • レモン・ブリーニに載せたコーンウォール産の蟹サラダ
  • プレスト・ダックのテリーヌ、フルーツ・チャツネ添え
  • ヤギのチーズのルラード、キャラメライズしたクルミ添え
  • パルミエとチーズ・ストローの盛り合わせ
  • 赤ビーツ・ブリーニに載せたスコットランド産スモーク・サーモン
  • クレソンとアスパラガスのミニ・タルト
  • アスパラガスと半熟卵のオランデーズ・ソース添え
  • ウズラの卵、セロリ・ソルト添え
    メイン
  • スコットランド産の手長エビ、レモン・マヨネーズ添え
  • 豚バラ肉とザリガニと豚の皮のプレスト・コンフィ
  • ワイルド・マッシュルームと根セロリのショソン
  • 粒マスタードとハニー・グレーズのシポラタ・ソーセージ
  • バブル・アンド・スクイーク(野菜とマッシュ・ポテトの炒め物)、ラム肩肉のコンフィ添え
  • スモーク・ハドックのフィッシュ・ケーキ、豆のワカモレ添え
  • ミニ・ヨークシャー・プディング、牛フィレ肉ローストと西洋わさびムース添え
    デザート
  • ガトー・オペラ
  • ブラッド・オレンジのパート・ド・フリュイ
  • ラズベリーのフィナンシェ
  • ルバーブのクレーム・ブリュレ・タルト
  • パッション・フルーツのプラリネ
  • ホワイト・チョコレートのガナッシュ・トリュフ
  • ナッツ入りミルク・チョコレート・プラリネ
  • ダーク・チョコレートのガナッシュ・トリュフ

ウエディング・ケーキ

ウエディング・ブレックファストにおける最後のお楽しみとして、招待客たちにはイングランド中部レスターシャーの菓子職人であるフィオナ・ケアンズさんが制作するフルーツ・ケーキが提供された。8段重ねになった17個のケーキが、900個の花の形を象ったシュガーペーストによって彩られているという代物。英国の伝統を受け継ぐ「ジョセフ・ランべス製法」と呼ばれる複雑な装飾が随所に施されており、昼食会の会場となった、バッキンガム宮殿内ピクチャー・ギャラリーの建築の細部をもデザインに反映させているという。製作期間は5週間。ケアンズさんとそのスタッフが途中まで地元レスターシャーで作り上げた後、結婚式当日の2日前にバッキンガム宮殿へとケーキを運び込んで完成させたとされている。またウィリアム王子の強い要望を受け、当日はマクビティ(ユナイテッド・ビスケット社)のチョコレート・ビスケット・ケーキも合わせて用意された。

「ウエディング・ブレックファスト」を終えた後、ウィリアム王子とキャサリン妃は、一旦、チャールズ皇太子夫妻と共有する公邸であるクラレンス・ハウスへと移動した。このとき使用したのが、英国産の高級車アストン・マーティンのオープン・カー。しかも、車体の後部には、「JU5T WED(新婚ほやほや)」と書かれたナンバー・プレートが取り付けられているというおまけ付きだった。実はこの車、元々はかつてチャールズ皇太子が21歳の誕生日を迎えた際に、エリザベス女王がプレゼントしたものだという。またウィリアム王子の運転中は、王子が所属する英国空軍のヘリコプターが上空から同道した。翌朝には、キャサリン妃と2人で静かな週末を過ごすためにやはりヘリコプターでロンドン郊外へと出掛けたウィリアム王子に代わって、車の本来の持ち主であるチャールズ皇太子がクラレンス・ハウスからバッキンガム宮殿の車庫に戻すために運転する姿が見られている。

沿道の警備

リパブリック
王室制度廃止を求める「リパブリック」
が開催したストリート・パーティー

パレードが行われたバッキンガム宮殿及びウェストミンスター寺院の周辺には、約5000人の警官が出動。過激派と見なされた活動家を含む55人の逮捕者が出た。王室制度廃止を求める団体「リパブリック」は、地元カウンシルとの厳しい交渉を経て、コベント・ガーデン駅近くで「『ロイヤル・ウエディングじゃない』パーティー」と題したストリート・パーティーを開催。約1000人がこの集まりに参加し、食べたり飲んだりを楽しんだという。

新郎新婦の会話

結婚式やパレードの最中に、ウィリアム王子とキャサリン妃がどんな会話をしていたかを読唇術の専門家たちが調べてみると……

ウェストミンスター寺院内にて

ヘンリー王子(ウィリアム王子に向かって)
「彼女が来たよ。ウエディング・ドレスが見えるまで待って」

ウィリアム王子(キャサリン妃に向かって)
「とても美しいよ」

ウィリアム王子(キャサリン妃の父マイケルさんに向かって)
「小さな家族行事となるはずだったんですけどね」

バッキンガム宮殿のバルコニーにて

ウィリアム王子(キャサリン妃に向かって)
「大丈夫?こっち向いて。キスしよう」

キャサリン妃(ウィリアム王子に向かって)
「(キスの後に歓声を聞いて)今度は何?」

ウィリアム王子(キャサリン妃に向かって)
「(国民は)もう一回キスしてって言っているんだと思う」

ウィリアム王子(キャサリン妃に向かって)
「もう一回キスしよう。ほら、もう一回」

ウィリアム王子(キャサリン妃に向かって)
「(キスの後で)これで終わり!もうキスしない!」

参考: 「デーリー・エクスプレス」紙ほか

決定的瞬間

グレース・バン・カッツェンちゃん
耳を塞ぐグレース・
バン・カッツェンちゃん

ウィリアム王子の友人の娘として、新婦の付添い「ブライズメイド」を務めたグレース・バン・カッツェン(3歳)ちゃんは、バッキンガム宮殿のバルコニーから聞こえる歓声の大きさに驚き、新郎新婦がキスした瞬間に耳を塞いでしまった。ウェストミンスター寺院では、式終了後、高揚した教会関係者がなんと側転。さらに本来は平静を呼び掛ける立場であるはずの警官が見物客を盛り上げたり、大観衆に脅える馬が公道から馬舎へと逃げ込む姿もカメラに捉えられている。

見物客・視聴率

Royal Channel当日のパレードへと出掛けた見物客の数は、推定100万人。また英国内では2450万人がBBC及びITVのテレビ中継を視聴したとされる。日本では結婚式の模様を生中継した日本テレビの特番が平均視聴率23.5%(関東地区)だった。当日の中継を見逃してしまった人は、以下の「ロイヤル・チャンネル」公式サイトから、ロイヤル・ウエディングのほぼ全模様を動画で観ることができる。
www.youtube.com/theroyalchannel

有名人の一言

「英国民は、確かに普段は大人しい。だが盛り上がるときは徹底的に盛り上がる」

デービッド・キャメロン(首相)

ちなみに、ウェストミンスター寺院内ではクレッグ副首相に対して「ズボンのベルト回りをゆるめなければならなかった」と発言していたことが読唇術の専門家によって明らかにされている。

「ロマンティックな気分に浸る人が多くいたのだとしたら、少なくとも決して悪いことではない」

ボリス・ジョンソン(ロンドン市長)

「ロンドン五輪に向けての良い予行演習になった」とも。

「唯一、良くないニュースがあったとすれば、それはダイアナ元妃が結婚式に出席できなかったということだ」

スペンサー伯爵 (故ダイアナ元妃の弟)

1997年に姉のダイアナ元妃を自動車事故で亡くして以来、王室やマスコミに対して抱え続けてきた不信感はまだ消えていない。

「防水性のマスカラを付けておいて良かった」

タラ・パーマー=トムキンソン (タレント)

さもなければ、感動の涙でお化粧が崩れてしまっていたであろう。

「(同じく歌手の)ジョス・ストーンが結婚式に招待されて、なぜ私は駄目なの?」

リリー・アレン(歌手)

ダイアナ元妃没後10周年コンサートにともに出演した歌手を引き合いに出しながら、簡易ブログ、ツイッターでつぶやいた。

「私のような政治家より、様々な分野の人々を招待する方が理に適っている」

トニー・ブレア(元首相)

結婚式に招待されなかったことについてのコメントを求められて。

「キャサリン妃の平民としての出自を嘲笑していた者たちは、彼女の身のこなしを目にすれば、ただ感服することしかできないのを思い知るだろう」

アンドリュー・ロバーツ(歴史家)

キャサリン妃の美しさに世界中が見惚れてしまった。

英国民たちにとってのロイヤル・ウエディング

世界中の注目を集めた、ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤル・ウエディング。この世紀のイベントを、国民たちは、恐らく当の新郎新婦たちをも凌ぐ熱狂ぶりで盛り上げた。そんな英国人たちのお茶目な姿を捉えた写真の数々をご覧あれ。

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