東日本大震災3周年と日本の原発政策
No Tahrir Square, no Tiananmen
東京に広場がない理由
「エコノミスト」誌 3月8日
戦後に東京の都市設計を担った建築家たちが、人々が集ってデモ活動をできる広場をつくらなかったのは、もしかするとそれなりの理由があったからなのかもしれない。マナーが良いことで知られるこの都市には、ウクライナ政権を転覆させた独立広場や、エジプトのタハリール広場や、中国の天安門広場に相当するものがないのである。反原発運動は段々と勢いを弱めている。日本政府が今年そして来年と多数の原子炉を再稼働させようとしている中、反原発運動のリーダーたちは、反対運動の行方に悲観的だ。
Shinzo Abe is right
安倍首相は正しい
「タイムズ」紙 3月11日
3年前の時点では、日本は原発依存度が世界で2番目に高い国であった。現在は日本では原子力発電が一切行われていない。福島第1原子力発電所での事故が発生して以来、津波の被害を受けなかった原子炉48基も運転を停止したからだ。その影響は明らかである。国内のエネルギー費用は震災前に比べて20%も割高となり、日本の貿易赤字は過去最悪、エネルギー資源は輸入依存度が高まり、輸入先にはロシアも含まれている。安倍首相が推進するように、注意深くそして段階的に原発を再稼働させるべきである。
ほかにもこんな日本報道が…
和食はいかにして英国を席巻するのか
「ガーディアン」紙 3月5日
「Washoku(和食)」ほど大きな喜びとともに発せられる単語はほとんどないと述べた上で、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、和食が世界中で急激に広まっていくはずだと主張。またシェフ兼批評家のヴァレンタイン・ワーナー氏が、スカンジナビア料理の次には日本食がブームになると述べたと紹介する。
ミニスカートの制服で論議
「デーリー・メール」紙 3月11日
日本の航空会社スカイマークが発表した客室乗務員用のミニスカートの制服に対して、セクハラにつながると労組が抗議したと報じる。
日本のアイドル「BABYMETAL」を絶賛
「ガーディアン」紙 3月13日
日本のアイドルであるBABYMETALについて。「おそろいの衣装を着た3人の10代の女の子たちが、甘ったるい可愛らしさと、メタル音楽の鋭さの境界線で微妙なバランスを取っている」と述べた上で、レコード会社関係者たちによって世界がBABYMETALに関するプロモーションの嵐にさらされることになれば、世界的な流行現象に発展する可能性もあると示唆した。
年金とへそくりの共通点とは
「エコノミスト」誌 3月15日
公的年金の運用を行う日本の年金積立金管理運用独立行政法人は、世界最大の公的投資機関であると紹介。また同機関がリスクを取りたがらない官僚によって運営されているために、日本では年金に加入するのと、布団の下に札束を隠しておくのではそれほどの違いはないと述べる。