第二次安倍改造内閣が発足
Shinzo Abe appoints pro-China MPs in bid to mend fences with Beijing
日中関係改善を狙って親中派を登用
「ガーディアン」紙 9月3日
安倍首相は内閣改造で5人の女性議員を起用して注目を集めたほか、自民党幹事長に谷垣禎一、総務会長に二階俊博と親中派と見なされる2人を任命し、中国との関係改善への意向を匂わせた。中国からの反応もやや楽観的で、尖閣諸島問題や安倍首相の靖国神社参拝で悪化した両国の関係修復への期待が高まる。中国へのパイプを持つ2人を自民党の要職につけたことによって、今秋北京で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議における日中首脳会談実現に向けてさらに歩を進めることができるかもしれない。
Promotes women but maintains conservatism
女性閣僚登用も保守主義は堅持
「フィナンシャル・タイムズ」紙 9月3日
2012年末の安倍内閣誕生以来初となる内閣改造は、閣僚18人のうち6人が留任となったものの、女性議員が5人も起用され、女性有権者にアピールするための動きと受け止められた。安倍首相はアベノミクスの柱として女性の就業率向上を唱えており、専門家らは女性閣僚登用について、安倍首相が本件に関する自らの統率力を示すためにやむを得ず行ったと見なしている。有村治子女性活躍担当相が保守派の政治団体「日本会議」に属すなど、新内閣の大多数の閣僚が男女ともに伝統主義的・国粋主義的理念を推進する団体に所属している。
ほかにもこんな日本報道が…
最も注目を浴びたのは小渕氏
「タイムズ」紙 9月4日
3日の内閣改造で経済産業相に就任した小渕優子氏について、入閣した複数の女性閣僚の中でも「最も注目を集めたのは小渕氏」とし、2児の母として若い家族を持ちつつ政府の要職に就く、日本では珍しいケースと報じる。
安倍首相の思惑が裏目に
「タイムズ」紙 9月9日
高市総務相と稲田自民党政調会長が極右団体の代表と写真撮影をした一件などに触れ、保守的かつ男性優位である日本の政界に新風を巻き起こすはずだった女性閣僚数人が、超保守派で反フェミニズムであることが判明し、安倍首相の思惑が裏目に出たと報じる。
八重山諸島は「太平洋の真珠」
「インディペンデント」紙 9月13日
沖縄県の八重山諸島を「太平洋の真珠」と形容。西洋諸国からの観光客はほぼいないが、近年開港した南ぱいぬ島しま石垣空港(新石垣空港)がこの現状を変えるかもしれないと論じる。
圧力を受ける朝鮮学校
「ガーディアン」紙 9月15日
日中関係が緊迫する中、日本にある朝鮮学校の存続が危機に瀕していると報道。 千葉県にある千葉朝鮮初中級学校を例に挙げ、朝鮮学校は政治的理由により、日本の教育システムから排除されつつあるとする同校校長の談話などを紹介。