現在50人の住民と2000頭の羊が住む同島には、何千年も前から羊が飼育されていたと言われている。羊が牛の牧草地に侵入しないよう、海岸線に沿って島内を1周する21kmの堤防が築かれたのは19世紀のこと。
羊が大量に漂着する新鮮な海藻を食べ始めたのはこのためだが、この不思議な食生活により、
①肉の風味や香りが豊かになり、地元だけでなくロンドンの大手ホテルからも切望されている
②「海藻を含んだ飼料を食べる家畜はげっぷによるメタン・ガスの放出量が低い」ことが既に研究で証明されており、環境に優しい農業の推進が期待される
③海藻は海で育つので、畑の作物のように水や肥料が一切不要
など、良いこと尽くめなのだとか。
今後、海藻が家畜の飼育法に新たな活路を開くかもしれない。
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