英国では絶滅したと考えられていた小さなランが、ロンドンの野村証券のビル屋上で育っているのが発見された。「インディペンデント」紙が伝えた。
育っていたのはセラピアス・パルヴィフローラという名で、地中海沿岸ではよく見かけるランの一種。気温の低い英国では英南西部コーンウォールで群生が発見された1989年以来、見つかっていなかった。発見者は、屋上庭園の世話をしているエコロジストのマーク・パターソンさん。なぜ銀行の屋上で芽が出たかは分からないものの、「ほかのところだったらすぐ好事家に掘り返されてしまっただろうが、セキュリティーの厳しい銀行の屋上だから無事だったのだろう」と話している。
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