J・K・ローリングの児童小説「ハリー・ポッター」シリーズが好きな人は、「いい人」であるという調査結果が、応用社会心理学の研究誌「ジャーナル・オブ・アプライド・ソーシャル・サイコロジー」で発表された。「イブニング・スタンダード」紙が伝えた。
この研究で、ハリー・ポッターに共感する若者は、マイノリティー(少数派)グループに対して偏見を感じることが少ないという結果が出た。
研究者は、年齢別の3つの若年グループに対して、「ハリー・ポッター」を読んだことで少数派に対する態度が向上するかどうかを検証する調査を実施。それによると、「ハリー・ポッター」の一部を読み共感した小学生は移民に対して、ハリーの心の動きに共感した高校生は性的少数者に対して、そしてヴォルデモートに共感できない大学生は難民に対しての姿勢がそれぞれ向上したという。
同紙は、思いやりと勇気が「ハリー・ポッター」シリーズ全編に流れるテーマであることを考えれば、それが人々に影響を与えるのは不思議ではないとしている。
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