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職業は「飲み友」(!?) from UK

本誌1143号(4月17日発行)

職業は「飲み友」(!?)
 ビールを飲んで7ポンド!
お得なフラット情報など意外な掘り出し物が見つかることの多い街の掲示板。英南岸ハンプシャーのとある郵便局の掲示板に最近、夢のような広告が張り出され、話題を呼んでいる。

その広告とは、「パブでの飲み友募集」というもの。一見するとただの友達募集広告のようにも思えるのだが、これは時給7ポンドで経費(ビール代)込みというれっきとした求人広告なのだ。

この広告主は、ジャック・ハモンドさんという88歳のおじいちゃん。故郷の街では仲間と一緒に週4回はパブ通いをしていたというハモンドさんだが、息子夫婦が暮らす街の近くにある老人ホームに入居してからというもの、一緒にパブでパイントを楽しめる仲間がいないことに不満を抱えていたようだ。ホームに入居している人間は一人を除きみな女性で、パイント仲間としてはちと微妙。そして唯一の男性入居者とも馬が合わない(?)ことから「いっそのこと街中の人に呼びかけてみよう」とまずはボランティアを募集したが、最終的にこの求人広告張り出しとなった模様だ。

何らかの理由でパブ仲間を失くした老人が孤独感にさいなまされることはよくあることのようで、チャリティー団体、エイジ・コンサーンのダイレクターは、「家にこもることなく、仲間探しのイニシアティブをとるのは素晴らしいことだ」と感心しきり。

さて肝心の応募者だが、現在4名が「面接」のドリンキング・セッションを控えているとのこと。78歳になってもまだ車の運転が大好きという男性が第一候補になっているようだが、まだ募集は締め切っていないとか。第二次大戦中にはエンジニアとしてボンベイとクアラルンプールに駐留したというハモンドさんは、戦争にまつわる話やエンジニア系のテクニカルな話題を語れる仲間を欲しがっている。こういう話題はわれわれ日本人にはちょっとヘビーかも知れないが、ハンディキャップ6という素晴らしいゴルフの腕前もお持ちのようなので、ゴルフとビール好きのそこのお父さん、英語の勉強がてら、ちょっと応募してみてはいかが?

「Times」紙 "Position vacant: £7 an hour. Person to drink beer"



働かなくても大金が手に? from Germany

本誌1143号(4月17日発行)

働かなくても大金が手に?
 働かなくても大金が手に?
無職でも月額4492ユーロ(約72万円)の手取り収入! なんと夢のような話だろう。いや、これが驚くことに現実なのだ。それも支払者は、連邦雇用庁。ベルリンに住む40代前半の男性の口座には、2005年以来毎月、失業手当として上記額が振り込まれていたのである。

4492ユーロの内訳はというと、家賃と光熱費が1300ユーロ、夫妻の生活費として624ユーロ、15歳未満の子ども1人あたりに208ユーロ、15歳以上の子ども1人あたりに278ユーロなど……。これがなぜ約4500ユーロもの高額になるのだろうか。実はこの男性には子どもが11人いるというのが「からくり」。15歳未満が7人、15歳以上が4人で、締めて4492ユーロになるという寸法だ。

この男性家族のほかにも、9人の子どもを持つ、とある男性の家族は月に約3846ユーロを受給、子どもが10人いる別の家族には、月額平均3533ユーロが給付されるなど、国内には子だくさんの「高額収入失業者」が大勢いるという。

ちなみに、定職に就くベルリン市民の平均月収は2549ユーロ。しかも注意していただきたいのはこの金額、手取りではなく税込みだという点だ。ドイツでは所得の実に52%が税金、社会保険料で消えてしまうから、手元に残るのはスズメの涙……。子どもがいる場合は、児童手当(最高25歳になるまで月額154ユーロ)を受けられるが、これを加味しても、なんとも報われないではないか。

雇用庁のヴァイゼ長官も、「コツコツ働くよりも、失業者でいるほうが魅力的な場合もある」と認めざるを得ない状況。さすがは福祉大国ドイツ! なんて、感心してはいられない。まじめに働いて、税金を払って、少ない手取りでやりくりしている人が、ばかを見るというのだろうか!?

とはいえ、現実はそれほど甘くはない。改善の兆しが見えつつあるとはいえ、まだまだ厳しいドイツの雇用状況。前述の9人の父親は先日、見事に再就職を果たしたとか。収入は減ることになったかもしれないが、失業中のほうがいいなんて言ってはいられないのが、ドイツの現実だ。

「Bild.de」
"Berliner hält Hartz-IV-Rekord!"



科学者が生んだ未来の動物たち from France

本誌1143号(4月17日発行)

科学者が生んだ未来の動物たち
 未来のジャングルではタコ足のサルに会える
 ©F. Juille - ©The Future is Wild Limited/
 Pictural Charts Educational Trust/Studio
 Ludo/Artefacto/Getty Images.
フランス西部ポアトゥー・シャラント地方のポワティエにある、近未来テーマパーク「フュチュロスコープ(Futuroscope)」に、今年の春から新しいアトラクションが追加され、話題になっている。内容はヴァーチャル・リアリティーの最新版といった趣きで、そこで使われる映像に登場するのは、想像上の未来の動物だ。

この新アトラクション、名前は「2億年後の地球でのサファリ・ツアー」。既に人類は滅び、火を吹く鳥や虹色のイカなど、見たことのない奇妙な動物たちがジャングルや海、砂漠などを占拠しているという設定になっている。

このアトラクションには、専用のゴーグルとハンドセンサー内蔵の専用グローブを着用して参加する。ゴーグルからはコンピューター・グラフィックスによる疑似世界が映し出され、目の前を奇妙キテレツな姿の動物たちが走り回る。さらに、専用グローブを付けた手を前に出すと、疑似世界の動物に触れたり、エサをやったりすることが出来るというのだから本格的だ。

アトラクションに登場する動物は、地理学、気候学、動物学に基づいて作り出された、れっきとした研究結果とのこと。可愛いというよりはグロテスクな動物の方が多いが、怖いもの見たさも手伝ってか、いつの間にかハマッてしまいそうな独特の魅力がある。画面を食い入るように見つめる参加者の中には、思わず椅子から飛び上がったり、声を出して笑ったりする人も。

「さすが芸術の国フランスの科学者は想像力が優れている」と感心してしまいたくなるような遊び心いっぱいのアトラクションだが、実はこのアイデア、2005年の愛知万博で紹介されていた日立パビリオンがヒントになっているのだとか。科学技術の進歩は日本がフランスよりも3年は進んでいると言われているが、それが今回、はっきり証明された形になったわけだ。

だからといって、それでフランス人が想像する未来の動物の魅力が失せるかと言えば、それは別の話だ。亀の甲羅を背負った恐竜などのデザイン・センスは、まさにシュールな国、おフランスのお家芸と言えるかも!?

「Le Monde」紙
"Des Sientifiques imaginent les animaux du lointain avenir" ほか




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