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歯医者不足の解決策は「スーパー」!? from UK

歯医者不足の解決策は「スーパー」!?
レジでお会計を済ませたら
歯医者へ直行!?
歯医者不足が社会問題となっている英国。歯医者に問い合わせても、次の予約は1カ月後、なんて言われることもざらにある。そもそも歯医者を好きな人などいないわけで、予約をする段には「これ以上は我慢できない!」というところまで痛みを堪えているパターンがほとんど。とても1カ月など待ってはいられない。そのため近年では、海外へ行き虫歯治療をする人も増えてきた。2006年には、なんと3万5000人もの人々が歯科治療をするためだけにはるばるハンガリーやクロアチアに赴いたという。さらにはペンチを使って「自己治療」する人も増えているというから、いかにこの歯医者不足が英国内で深刻な問題となっているのか伺い知れるというものだ。そんな悲惨な状況を改善すべく動き始めたのが、 なんと「スーパー」だった。

英国小売大手の「セインズベリーズ」はつい先日、イングランド北西部マンチェスター近くの町の店舗で、国内初となる「スーパー内歯科医院」を開院した。治療は予約制だが、それと同時に早く来院した人から順に治療する「早い者勝ち」システムも併用。とにかく予約ゲットまでに長い道程を要する英国では、なんとも嬉しい話である。サービスの提供者 は、同地域で「Ultimate Smile Spa(究極の笑顔スパ)」という、実に強烈な名前の歯科医院を経営するランス・ナイト氏。モデルのカプリスや、サッカー・チーム、マンチェスター・シティの選手などを顧客に持つ「セレブ歯科医」として知られる存在である。セレブ歯科医と聞いて気になるのはお値段だが、1回の検診は16ポンド(約3200円)からと、保険の利かないプライベート歯科医院としては、 かなり良心的な価格設定と言える。

「Try something new today(今日、何か新しいことにチャレンジしよう)」というスローガンのもと、さまざまな分野に進出しているセインズベリーズ。歯科医院オープンに先駆けて、今年初めには時間外診療を行う一般医(GP)のオフィスを同地域の店舗内に開設、大きな話題を呼んだ。食品の価格が軒並み値上がりし、景気後退も囁かれる昨今、生き残りをかけたスーパーの戦いは、小売という枠を超えて激しさを増している。

「The Times」紙 “Six fillings or fewer? Dentist to open at supermarket checkout”



パリの工事はいつ終わる? from France

パリの工事はいつ終わる?
網に覆われたパンテオンの裏側
パリの景観の美しさは誰もが認めるところで、古今東西、多くの作家や詩人が自作のなかでその美を謳ってきた。ところがこの頃は、その定説に突っ込みを入れてしまいたくなることがしばしば。というのも、パリが誇るいくつかの歴史的建造物の周辺に、醜いプレハブが立ちはだかっているのだ。

世界有数の美術館であるルーブル美術館の北の正面に最近新しく出没したのは、工事用に建てられた巨大な物置小屋。この小屋はルーブル宮殿の外堀内に設置されており、美術館入場ポーチをくぐる際には嫌でも目に入ってきてしまう。今後行なわれる工事では、このスペースをイスラム美術の展示場にする予定だというが、工期である2年で終わるかどうかは怪しいところだ。「景観が台無し!」と不満を唱えるパリ市民に、文化相は「このプレハブは新しいので醜くない」と空しく応戦しているとか。

パリの中心地1区にそびえたつゴシック様式のサント・シャペル教会も、そんな悲惨な目に遭っている例の一つ。この荘厳な礼拝堂の隣には、パリ裁判所がある。この裁判所は現在、修復工事期間中で、「仮の」スペースとして、全長60メートルもの味気ないプレハブ小屋が建っているのだが、そのせいで肝心の美しい建築がその影に隠れてしまっているのだ。しかもこの状態が既に10年も続いているというのだから、文化遺産を守るための活動家でなくても「何て長く続く『仮』なのか」と呆れてしまう。なんでも裁判所自体が引越しするまではこの状態が続くそうで、それがいつになるかのめどは立っていないというから恐れ入る。また、歴史上の偉人たちが眠る万神殿、パンテオンの裏にも、網に覆われたスペースがあり不評を買っている。古びた外観を一新すべく工事が行われるが、こちらも何年かかるかは未定だとか。

シャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトン本店は、改装工事期間中、ショップ全体を覆う工事シートを、隣接する建物の景観そっくりに模写し、好評を博した。遊び心のあるフランス人のこと、工事用のプレハブ小屋も「さすが、おフランス!」と人をうならせるようなつくりにして欲しいものだ。

「Le Parisien」紙
"Vue gâchée sur les monuments"



モード界の巨匠ラガーフェルドは一体何歳? from Germany

モード界の巨匠ラガーフェルドは一体何歳?
ラガーフェルド×シュタイフは
限定2500体、1体1000ユーロ
MARGARETE STEIFF GmbH /
KARL LAGERFELD © 2008
世界を代表するファッション・デザイナー、カール・ラガーフェルド氏は今年で70歳……とはいってもこれは「自称」。本人が公表している生年は「1938年」だが、最近では5歳サバを読んでおり、本当は75歳だという説が有力になっている。世紀の変わり目には、約1年で40キロ近くのダイエットに成功。長い白髪を後ろに束ねて細身の白いシャツと黒いスーツに身を包み、黒いネクタイとサングラスでアクセントをつけるのがトレードマークになっているラガーフェルド氏。そんな年齢不詳の彼の実年齢は果たして何歳なのか。

ラガーフェルド氏がデザイナーを務めているシャネルは、もちろん「1938年生まれ」を主張。しかし、同氏が子ども時代を過ごしたシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州バート・ブラムシュテットの旧友という人物がメディアに登場し「1938年生まれ」を否定したことから、同氏の年齢をめぐる憶測合戦が白熱してきた。

そしてこの度、「フランクフルター・アルゲマイネ」紙が再度この旧友にインタビューを試み、「1933年生まれの75歳」と発表。旧友の話からほかにも、「戦後にもかかわらず一人スーツを着ていた」「アウトサイダーではなかった」「平凡を毛嫌いするような子でもなかった」「踊りは全然ダメで、パートナーの足を踏んでばかりいた」という、今のラガーフェルド氏からは想像もできないような過去が暴露されたという。

そして本人の反応は……と言えば、ラガーフェルド氏は現在、自伝を執筆中。本当の年齢は自伝の中で明らかにされるのではというメディアの期待にも、「さあ、どうかな」と余裕しゃくしゃく。「自伝が出るまでお楽しみに」というセールストークまで披露しているから、真相を暴くのはそう簡単にはいかなさそうだ。

さて、そんなラガーフェルド氏が新たに取り組んだプロジェクトが、テディベアのデザイン。名門シュタイフ社とのコラボレーションで、「ラガーフェルド・ベア」が誕生した。モデルはもちろん「自分」。「自分と鏡に映った自分にしか興味がない」ときっぱり言い放つラガーフェルト氏。この「自分好き」が、5歳もサバを読める若さの秘訣に違いない。

netzeitung.de“<<FAZ>> macht Lagerfeld fünf Jahre älter”



パスワードをめぐる不毛な戦い from UK

パスワードをめぐる不毛な戦い
ロンドン市内に建つロイズ銀行の支店
渡英したばかりの日本人が、まず驚くのが英国の顧客サービスの悪さだ。特に銀行、電話、水道といった日常生活の基盤となるサービスを手掛ける会社のいい加減さといったらありゃしない。「間違った請求書が届いた」「注文の対応が数カ月遅れた」といった話はザラである。そもそも、客を客として扱う気など端からないのではないか、と思ってしまうほどだ。

イングランド中部シュルーズベリー出身のスティーブ・ジェトリーさんは先日、英銀大手ロイズ銀行のテレホン・バンキング口座を開設した。ところが、口座開設と共にパッケージになって付いてきた旅行保険の詳細をめぐって、同銀行とのトラブルを経験。平均的な英国人であればここで長々しい抗議文を送るのだが、スティーブさんは腹いせにこの口座のパスワードを「Lloyds is pants(ロイズのバカ)」と設定した。

少し陰湿にも思えるスティーブさんのいたずらも、この時点で終われば笑い話として済んでいたであろう。ところがロイズ銀行のスタッフは、無断でこのパスワードを「No it's not(ロイズはバカではない)」に変更。これが戦闘開始のゴングとなった。

「なかなか気の利いた切り返しだと思った」というスティーブさんは、今度はパスワードを「Lloyds is rubbish(ロイズのアホ)」と再変更するよう要請。ところが銀行側から「不適切な用語が含まれている」として却下される。それならば、と競合するバークレイズ銀行の名を出して、「Barclays is better(バークレイズの方が良い)」へと変更依頼すれば「規定によりパスワードは一単語のみ受け付けております」、「では『Censorship(検閲)』に」と言えば「6文字未満じゃないとダメ」と、ありもしないルールを持ち出してはことごとく拒否されたという。

ちなみにこの一連のやり取りについてロイズ銀行は事実と認め、「利用者はパスワードを自由に設定できる権利を持っている」と既に謝罪の意を示している。件(くだん)の担当者は、既に退職したとのこと。スティーブさんの現在のパスワードが何なのかが、ちょっと気になるところだ。

「BBC Online News」 "Man's 'pants' password is changed"



気ままで楽しいルームシェアが流行中 from France

気ままで楽しいルームシェアが流行中
2人で過ごせば楽しみも2倍に
フランス人といえば個人主義が徹底している人種と思われがちだが、近年そんな傾向に抗う新たなライフスタイルが注目されている。というのも、ルームシェアを楽しむ人たちが毎年20~30%の割合で増えているのだ。高騰し続ける家賃の影響もあるが、それと同時にフランス人の考え方が変化していることの表れと見る声もある。

スペイン北東部バルセロナで共同生活を送る留学生たちの姿を描いた、フランスの人気俳優ロマン・デュリス主演の映画「スパニッシュ・アパートメント」がフランス国内で話題を集めたのが2002年。この映画のヒットも手伝って、公開当時はまだまだ下火だったルームシェアも、現在ではフランス国民全体の約1割が営むようになった。映画と違う点は、住人たちの年齢、そして職業。現代のフランスにおけるルームシェアは、お金のない学生よりも、むしろ何らかの職種に就いて既に自活している20代後半の人たちの関心を誘っているという。

個人でアパートを借りる経済力がある彼らをも惹きつけるルームシェアの魅力は、ルームメイトたちとの出会い。20代後半の人々の多くが、自分が生まれ育った家庭から独立して、今後パートナーと共に築き上げていく家庭に入るまでの、いわば人生の中間地点に位置している。だから家族でもない、そして恋人でもない他者との共同生活を営むことができる貴重な時間を満喫したい、と考えているのだろう。

もちろん、共同生活を厭わなければ、同じ値段でより広い空間や良い景色に臨む部屋に住めるという利点もある。さらに大家さんたちもこの動きを大歓迎。家賃の納入は共同責任となるため、誰かが家賃を払わない場合は他の借家人に不足分を請求できるからだ。

孤独を癒すことができる利点や家賃の節約に加え、家族からの束縛を受けずに自由を最大限に満喫できる共同生活というライフスタイルは、これからますます注目を浴びそう。もともと気ままな生活を愛するフランス人のこと、ルームシェアがフランス特有の文化となる日も、そう遠くないかも知れない。

「Le Parisien」紙
"La colocation séduit désormais de nouvelles générations"



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