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Wed, 26 July 2017

在英駐在員のための帰国術 - 日本への本帰国

3月と言えば日本では年度末の時期。
学校では卒業式が行われ、多くの企業が決算を迎える。
英国に滞在している駐在員の方々の中には、
日本への本帰国を控えている人も多いのではないだろうか。
国をまたいでの引っ越しは、国内での移動よりはるかに手間も時間もかかるもの。
今回は英国から日本への引っ越しをスムーズに進めるための帰国術をご紹介しよう。

引っ越しの大まかな流れ

「フラットの解約通知はいつまでに出せば?」「帰りの飛行機のチケットを買わなければ」「あ、荷造りをしなければ」と、ただでさえ慌ただしい引っ越し前にはついパニックに陥りがち。ここでは引っ越しの大まかな流れを、順を追って見ていくことで、焦らず確実に一歩ずつ準備を進めるポイントをつかもう。

1各業者への連絡
  • フラット / 家の賃貸契約書の退去通知 (ノーティス)日数を確認
  • 引っ越し業者への見積もり依頼、日時決め
  • 不動産業者へ退去通知を提出
  • 清掃業者の予約
  • インベントリー・チェックの日時決め
2荷造りと不必要なものの処分
  • 荷物の仕分け
  • いらなくなったものの処分
3おみやげ購入
  • 日本へのおみやげ購入
4各種サービスの解約手続き
  • 公共及び各種サービス(電話、インターネット、新聞、衛生放送など)の解約手続き
  • 郵便物の転送手配
5最終チェック
  • ハウス・クリーニング
  • インベントリー・チェック

1退去通知日数から逆算
各業者への連絡

まずは賃貸契約書の確認から

不動産会社を利用しているのか、または大家と直接交渉したのかによっても変わってくるが、日本と比べて様々な手続きに時間のかかる英国、引っ越し準備は十分余裕をもって始めたい。本格的な準備は、最低でも2カ月前から。まずは賃貸契約書をチェックして、退去通知(ノーティス)日数を確認する。不動産会社経由で個人契約している場合、状況によっても異なるがたいてい60日前後の通知が求められている。個人的に大家と契約を結んでいる場合には、契約書を確認しよう。

引っ越し業者は早めに押さえる

そして次に引っ越し業者への連絡。特に駐在員の本帰国が多く見られる3月前後は繁忙期となるので、できるだけ早めに予約を入れておきたい。日程を確保したら、帰国日を具体的に決め、不動産会社へ退去通知を提出。航空券を購入し、大家や不動産会社とインベントリー・チェック(後述)の日時を決める。また、ハウス・クリーニングをプロに任せる場合には、合わせて予約を入れよう。不動産会社との契約によっては清掃業者が指定されていたり、清掃の範囲が決められている場合もあるので、事前に確認すること。

2必要か不必要か、必要ならばいつ必要か
荷造りと不必要なものの処分

必要なものを船便と航空便に分けて送る

これまで使用してきた衣類や食器、教科書や本、そしてお気に入りの家具。長年の英国生活で使ってきた品をすべて日本に持ち帰るわけにはいかない。まずは「必要なもの」と「必要ないもの」の2つに分け、その後で必要なものを「すぐに必要になるもの」「急がないもの」に細分化しよう。

「必要なもの」の中で、季節外れの服や家具など、「急がないもの」は船便扱いに。船便だとだいたい、受け取るまでに2~3カ月程度はかかるとみた方が良いだろう。一旦、早い段階で船便を一回出して、その後の仕分けでさらに「急がないもの」が出てきたら、再度まとめて船便で送る手もある。

「すぐに必要になるもの」は航空便で。本や書類、衣類、食器類などそれぞれ分け、重いものは小さな箱に、軽いものやかさばるものは大きな箱にまとめて詰めるのがポイントだ。

船便と航空便

不必要なものは有効活用

日本では使わないものは、ただ捨てるだけでなく、できるだけ有効活用したいもの。中には炊飯器など、在英日本人の手に入りづらい生活必需品もあるので、まずは友人たちに声を掛け、帰国売りパーティーを開催して欲しいものを持ち帰ってもらおう。英国ニュースダイジェストのクラシファイド欄や、eBay(www.ebay.co.uk)、Gumtree(www.gumtree.com)など現地の情報サイトに広告を掲載する手もある。

少しでも社会の役に立ちたいという場合には、チャリティー・ショップに寄付してみては。世界有数の貧困撲滅団体オックスファム(Oxfam)を始め、心臓病研究に取り組む英国心臓基金(British Heart Foundation)など、様々な目的を持つ団体が数多くあるので、自分が普段から関心を持っている分野の団体を探してみるのもよいかもしれない。通常はショップに直接持っていくか、路上に設置されている大きなボックスに必要のない品を入れるだけ。中には、各家庭にビニール袋を配布し、決まった日にピックアップしてくれる団体や、家具などの大物を取りに来てくれる団体もある。

リサイクル

3安く賢く買い物を
おみやげ購入

帰国直前になって慌てないように、計画性をもって買っておきたいのが、日本の友人知人、そして自分向けのおみやげ。ここで心に留めておきたいのが、本帰国の場合には免税が利用できること。「12カ月以上、欧州連合(EU)を離れること」を条件に、「引っ越し免税(Indirect Export Scheme)」(購入品は店舗から引っ越し業者に引き渡され、日本へ送られる)、または「旅行者免税(Direct Export Scheme)」(購入品は帰国時に購入者本人が手荷物として持ち帰る)を受けられる。

いずれも購入日の翌月から数えて3カ月目の末日までにEU圏外に持ち出す必要がある。各デパート / 店舗で申請可能だが、それぞれ手続きのプロセスが異なることに加え、デパートなどではかなり前もって購入しておかないと引っ越し業者の発送に間に合わなくなる可能性もあるので、事前に業者に確認しておこう。

おみやげ購入

4忘れるとどんどん損してしまう
各種サービスの解約手続き

電気やガス、水道などの公共料金の名義変更や最終請求書の手配は不動産会社が代行してくれる場合もあるが、銀行引き落としで支払っているならば本人が行う必要がある。電話やインターネット、TV ライセンスなども自分自身でアカウントを閉じなければならない。TV ライセンスは一年契約となっているが、通常、残り期間(3、6、9カ月)に応じてリファンドを行っているので、問い合わせてみよ う。なお、携帯電話の解約は基本的に店頭ではなく、電話で行う必要がある。英国滞在中に最終請求書の支払いを済ませておきたい人は、出発1カ月前には動き出すのが望ましいだろう。

また、引っ越しした後に届く郵便物を日本の自宅に転送してほしいという場合には、ロイヤル・メールに転送(Redirection)依頼を。3、6、12カ月と期間を選べるが、有料でそれぞれ料金が異なる。

各種サービスの解約手続き

5飛ぶ鳥跡を濁さず
最終チェック

長期にわたり住んでいた家や部屋の掃除は、思ったより曲者だ。清掃業者に依頼した場合には、帰国の数日前にキッチンやバスルームの清掃、リネンの洗濯などを行ってくれるが、自分自身で行う際には計画性をもって一つずつ済ませていく必要がある。また、壁の掃除や庭の手入れなど、業者の作業範囲外のものもあるので、業者を利用する場合にも事前に細かいチェックをしておくことが肝心だ。

そして最後に行うのがインベントリー・チェック。引っ越し準備のすべてが済んだ後に行う。入居時に渡された備品リストに沿って、専門業者(インベントリー・クラーク)や大家とともに入居時と同じ状態かどうかを確かめていく作業だ。備品に破損が見つかった場合などは、デポジットから修理費を引かれることになるので要注意。大きな家具を移動して使っていた場合などは元に戻しておき、電球もきちんと換えておこう(電球を交換する手数料を引かれることがある)。

最終チェック

 
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