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吉田卓弘(よしだたかひろ)
エクスレイヤ社マネージング・ダ イレクター。1961年10月2日生まれ、1990年4月に渡英。ダブルフォルト4連続でゲーム終了するほどの超初心者テニスを趣味とする。夢は、キャサリン・ゼタ・ジョーンズと一緒にテニス。 |
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IT(情報技術)は、広範囲で複雑で分かりにくく、お金が沢山かかり、情報漏洩対策が叫ばれたりと、企業経営者にとっては厄介な分野のひとつとなりました。他方、巧く使えばコスト削減や競争力強化に有効なことは明らか。社内のITがどうなっているのか、これからどうすべきなのか。良きIT相談相手を見つけることは、ITをビジネスへ効果的に活用する際の、ひとつのキーとなります。
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「腰」となる IT基盤技術 |
90年代半ばにITという単語が登場しましたが、その内側には様々な細かい分野が存在します。例えば、当社はその中で IT Infrastructure と呼ばれる、基盤技術を主力とした商いをしています。IT基盤技術とは、例えば勘定系システムのような、ソフトウェア開発者達の作った各種アプリケーションが気持ちよく動作するために、サーバー、PC、通信路、セキュリティーなどを提供するものです。どんなスポーツでも腰がしっかりと入らないとだめですが、腰から下にあたる技術を提供すること、及び調子が悪いときに治療を施すことが IT インフラ・プロバイダーの仕事です。
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ITジェネラリスト活用法 |
英国では、体(インフラ)の調子が悪いと、まずはGPというかかりつけの医者・クリニックに診てもらうという仕組みがあります。これは実質面で問題を抱えているようですが、本質的には大変良い制度だと思います。医者でもIT技術者でも、ジェネラリストとスペシャリストがうまく共存することで、効果的な治療・ソリューションが提供できます。どっちが偉いということではなく、医者の性格や志向で、GPになるなり、心臓外科専門医になるなり決めれば良いのです。技術屋もしかりです。
お客様のビジネスとかワークフローをしつこく知ろうとする技術者がいたら、それはIT相談相手として歓迎すべきです。 煩わずらわずに、なるべく分かりやすく伝えてあげてください。彼らは手持ちの技術からモノを考えるのではなく、仕事のフローの脈を捉えてから、道具としてのIT技術を揃えて提案します。場合によっては、システムは必要ないと判断することもあるかもしれません。またITをプレーンなビジネス語で上手に翻訳し、その本質をつかんで頂くことに最大の努力を注ぐでしょう。こうした技術者達は、高い確率でプロジェクト・マネジメント能力もしっかり備えています。良いITジェネラリストにめぐり会えると、インフラの調子を維持することが楽になり、IT投資のタイミングも的確にアドバイスしてくれます。
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火事にも負けないシステム |
当社のお客様を紹介しましょう。彼らは20名強の小組織ではありますが、現在では、オフィスにA4紙ファイルは殆ど存在しません。まじめに数えても5冊程度でしょう。全ての書類はスキャンされ、PDFファイルに変換され、オフィスのサーバーに格納され、更にロンドン郊外にあるデータ・センターにバックアップされています。オフィスが火事になろうが、飛行機が突っ込もうが、びくともしません。このペーパーレス化の投資は、5年前に購買したネットワーク・スキャナ、2500ポンドのみ。減価償却はとうに終了し、毎日タダでお使いです。なんちゃらドキュメント・マネジメント・システムなどという高価なシステムはありません。20名の組織にそんなものは必要ないとご判断いただき、むしろサーバー上の情報分類方法を明確に社員に示し、徹底を指示することで、お金のかからないペーパ ーレス化に成功、継続されています。
さて、本欄にて1年間、当社社員達によるコラムを連載させていただきます。個性の強い連中で、毎回話題があちこち飛び回るかと思いますが、IT相談相手としてなかなかの腕を持った者達。当社宣伝兼ねてのコラムですので、良いことばかり書く傾向が出るかもしれませんが、まあその辺はさっぴきつつ、しばしおつき合いくださいませ。
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