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宮本 普史(みやもと ひろし)
エクスレイヤ社ダイレクター。1966年徳島県生まれ。1986年国立阿南高専電気工学科卒業。同年KDDI入社。1994年ロンドンの子会社へ出向の為渡英。2001年KDDIをスピンアウトし、エクスレイヤ設立。趣味はダウンロード。 |
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パソコン通信花盛りの1992年、当時某電話会社のエンジニアだった頃、夏と冬にシベリアは沿海州に出張した時の話です。地元の電話会社から、共同で国際電話会社を設立しないかと話があり、その事前調査でまず、夏にイルクーツク、ヤクーツク、ハバロフスク、ウラジオストック、ユジノサハンリンスクへ派遣されました。
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ロシアの電話局 |
当時シベリアの電話局では、電話局内設備の保守運営は殆どが女性が担当していました。女性の方が細かな作業に向いているとの理由です。マネージャー・クラスは依然と男性が多く、その他の男性は外の作業担当でした。運転手で入社したらずっと運転手のまま、共産党員できちんと大学出てコネもカネも能力もある人はいきなり部長クラスで入社していました。この事実には当時相当カルチャーショックを感じ、日露戦争について書かれた司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い出したものです。
その電話局もカバー範囲が日本と違いかなり広く、収容局間が200キロはザラにあり、500キロというところもあります。通信衛星で中継する場合もあります。市内回線は殆ど地中埋設にて、古いケーブルは樹脂やゴムではなく紙巻ケーブルがまだ残っていた為、夏大雨が降ったりするとすぐに漏電、漏話(混線)が起こっていました。冬になると地面が凍るため、固くなった大地を掘り返して埋設されている電話線の保守をすることはかなり難しくなり、復旧は半年後といった事態になります。
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マイナス45℃ |
さて、12月の電話局開設工事で現場監督することになったのはその夏気温10℃の中レナ川で泳いだ、ヤクーツクでした。北極圏手前の町で、冬にはマイナス50℃になる永久凍土の地です。飛行機から降りた瞬間に、目がおかしいことに気づいたのですが、実は涙が凍ってまぶたが粘るというかひっついてしまいそうになるんです。その時の気温はマイナス45℃。風がないので体感的にはそんなに低いと思わないのですが、確実に冷えていきます。
昼間は霧が町中を覆います。人間の息、建物の暖房や、工場、車の排気ガスと一緒にでる水蒸気がことごとく凍ってしまい霧になり街中を覆うのです。飛行機は日中視界が悪く離着陸できないことが多い為、冬は夜中に離着陸するほどです。日本からチャーター便で電話交換機を受け取りに空港に行ったときも夜中の1時。ロシア人エンジニア達と夜中の作業です。寒さのあまりタバコをひっきりなしに吸うのですがにおいがまったくしない。そのうちのどが痛くなるだけ。ヤクーツクの人達は毛皮のブーツを履いていて、これが薄くて軽くて暖かいブーツなのですが、靴底にはフェルトが張ってあるだけ。晴れてもマイナス20℃くらいなので、日中でも雪は解けず靴底が濡れることは殆どないのです。フェルトに空気が入って断熱性が高く暖かいのです。紙巻の電話線でも概ね大丈夫なのだと変に納得しました。
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SPAMが多くなっていませんか? |
メール関連のセキュリティを手がけるPostiniの調査によると、過去1年でSPAMの数は147%増加しており、2006年11月の時点で、世の中に流れている全メール通数の93%はSPAMということです。また画像などを使ったSPAMの増加に伴いサイズは1年前と比較して334%に増加しています。さらにはAntiSpamのフィルターを通過させるために、画像やオフィス文書を使用したSPAMが2005年にはSPAM全体の5%だったものが2006年の10〜12月は
45%に増加しています。
「エンジニアの眼」第7回で宮本がすでに書いていますが、SPAM送信による営業はかなり効率の良いビジネスです。ある調査機関の報告では、上手くいけば返信率0.001%で採算が取れるということです。ウイルス・メールは実際にここ1年くらいでSPAMに取って代わって減少傾向にありますが、ウイルスが自分の技量を誇示したり反社会的な活動だったのに対して、SPAMはきちんとお金を稼げるビジネスであり、技術的にもまだまだ成長期であるため、今後さらにその数が増加すると予想されます。
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実験 |
週末にマーケットに行った時も驚いたのが、車のボンネットに丸いチーズのようなものを置いて、行商している人がいるのです。白いものは何かと聞いたら、ミルクだと。売ってる本人は車の中でヒーターかけて客を待ってる。そのエンジンのかかったボンネットの上でミルクは溶けることもなく、じっとしてるという不思議な光景でした。また驚いたのが野良犬がいる事に気づいてよく見ると御叱呼をしてる。突然ある疑問を思い出し、その夜ひそかに外に出て、実験してみました。
地面から逆に「つらら」が伸びてきて最後は「パキ〜ン」みたいなディズニー的結果になるのかどうか。燃料タンクがFullになるの待ち実験開始。しかし、御叱呼はパーティーでのウォッカが混じっていたせいか、ただ、永久凍土の大地に吸い込まれるだけで霜柱さえ確認できずガッカリ。しかし、エンジニアとは自分の目で確かめないと納得できないんだと独り言ちた夜でした。
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