日本から学費などの資金を送金しようと思いますが、どのような方法がお得ですか?
日本から英国への送金は、まず日本の金融機関にて円をポンドに両替しなくてはいけません。両替と同時に、金融機関に手数料を支払い電信送金する方法が一般的です。従って送金には、為替両替のコストと送金手数料の2つのコストを調べる必要があります。まず、為替両替のコストはTTSとTTBの差(別途説明参照)として現れます。最近インターネット銀行など様々な金融機関が割安な為替レートを表示しておりどれが一番お得!と断言はできませんが、一般的にポンドと円の両替の場合は、大手都市銀行は8円、郵便局は8円強程度となっています。新生銀行やシティバンクの口座保有者であれば、1〜4円と優遇両替コストが適用されることもあるようです。次に送金(受取り側の手数料も含む)手数料ですが、大手都市銀行の場合、通常6500円程度であるのに対し、郵便局では送金手数料1400円に、受け取り銀行手数料5ポンド程度(1000円)が加わり、合計2500円程度で送金ができます。なお、右に挙げた例は500万円までの送金の場合です。
シティバンクを利用している友人が、送金料が安いと言っていました。もし本当ならシティバンクの口座を開設しようと思います。これは本当ですか?
日本でシティバンクの口座(円と外貨)を保有し、送金先の銀行(英国)を送金登録している場合、為替両替コスト1円、送金手数料2000〜2500円で送金できるようです。送金先銀行の登録は、申し込み書に捺印が必要など少々手間がかかりますが、登録後は電話やファクスで送金指示が可能です。わざわざ銀行まで出向く必要がないのも利点ですね。ただし、最低預金額などによって、手数料が異なってきますので個々の事情を考慮の上、コストを割出してみてください。また、外貨口座を保有していれば、ポンドの為替レートが安くなったときにあらかじめポンドに両替しておいて、必要なときにまとめて送金するという方法もあります。
日本の銀行で発行されたキャッシュカードを英国で利用できますか?
国際キャッシュカードと呼ばれていますが、「Cirrus」や「Plus」と提携している銀行発行のカード(カードの裏などに記載されています)でしたら、同じマークのついた英国内のATMで現金の引き出しができます。日本の銀行の円資金をポンド建てで引き出す仕組みです。送金の面倒や送金手数料がかからないのが利点です。しかし反面、為替レートが高め(TTS+3円の場合など)、引き落とし手数料がかかる(1回200円程度)、1回の引き落とし限度額(300〜500ポンド程度)があり、学校の授業料など、まとまった金額を引き出せないのが不便です。
渡英早々に銀行口座を開設しようとしましたが、住所を証明するものがなく、開設不可能といわれました。私は学生でホームステイをしているので、公共料金の請求書などありません。どうしたらよいでしょう?
マフィアやテロリストなどのブラックマネーの流入を防ぐために英国の銀行ではマネーロンダリングの検査を年々強化しています。銀行口座を開設するには、パスポートなどの身分証明書と公共料金の請求書などの住所証明書類を請求されます。学生の場合、住所の証明は学校や家主との借部屋契約書で代用できます。契約書がない場合は、その旨を記載した学校や家主からの正式な手紙が証明書の代わりになることが多いようです。申込み先の銀行は、学校や家主の取引先銀行の方が善処してくれる可能性が高いです。その他、家主に銀行まで同行していただき、住所証明書にサインしていただく方法もあります。いずれにしても、銀行や支店によりそれぞれ方針が違いますので、一度ご自分で出向いて、何が必要で、何を用意すれば口座開設可能なのかを確認したうえ、家主や学校にお願いするようにしましょう。
外国人でも開設しやすい口座というものはありますか?
先に述べましたように、家主や学校が利用している銀行が良心的に対処してくれる可能性があります。銀行口座ですが、英国には、資金決済に使用される当座預金(CurrentAccount)の他に「BasicBankAccount」という口座があります。こちらは、「Basic」という名の通り、最低限の決済機能を備えている口座です。貸越(オーバードラフト)機能がなく、小切手帳は提供されませんが、キャッシュカード、送金受け、授業料の口座引き落としなどに利用できます。英国滞在中の資金を預金し、日本などからの送金を受け取り、生活資金や授業料の支払いに使用するだけでしたら、「BasicBankAccount」のみで十分かもしれません。貸越機能がない(銀行はお金を貸さない)ので、信用力のチェックは一般の当座預金口座より緩めで、口座を開設しやすいともいえます。この口座は「Step」口座とも呼ばれ、銀行口座開設の第一歩目の口座ともいえるでしょう。この口座の月間明細書(住所証明になります)を当座預金(CurrentAccount)の開設時に利用することもできます。「BasicBankAccount」開設時の住所証明には右記の他に、学校の先生からの手紙なども受け入れてくれる場合もあります。ただし、銀行と支店の判断には差異がありますので、とにかく近くの銀行の支店に打診してみてください。
Basic Bank Accountを提供している銀行
銀行 |
口座名 |
最小
年齢 |
最低
預金額 |
キャッシュカード |
Abbey National |
Basic Current Account |
16 |
0 |
有 |
Barclays |
Cash |
18 |
0 |
有 |
Halifax |
Easy Cash |
16 |
0 |
有 |
HSBC |
Basic Bank Account |
16 |
0 |
有 |
Lloyds TSB |
Basic Bank Account |
18 |
0 |
有 |
Nat West |
Step Account |
16 |
0 |
有 |
円からポンドへの安い両替の仕方はありますか?
英国内の為替スペシャリスト会社が競争力のある為替レートを提供しています。法人・個人向けにわずかのスプレッド(買値と売値の差)で両替を提供しています。ポンド・円のスプレッドは大抵1円未満です。その時の為替レート(SpotRate)での売り買いのほかに、将来のレートを予約できる為替予約(Forward)や、指値での注文(Order)も受け付けてくれます。また、為替の専門家が為替市場の情報提供やアドバイスをしてくれます。ちょっと、為替のトレーダーになったような気分ですね。
面白そうですね。口座の開け方や最低金額など教えてください。
オンラインで口座開設申し込みをすると、契約書が郵送されてきますので、サインをして返送すれば、口座が開設されます。両替為替の最低金額は会社により多少の差異はありますが、大抵1回5000ポンド(100万円)程度からです。手数料は銀行送金にかかる手数料のみ(例えば「MoneyCorp」の場合15ポンド)です。
例えば、100万円をポンドに両替する手順を教えてください。
両替会社の口座開設後、電話で為替レートをもらい取引が成立します。100万円を日本の銀行口座から為替スペシャリスト会社の指定する円口座へ送金します。送金確認後、英国内のあなたの指定口座へポンドが送金される仕組みになっています。
為替両替のコストについて
銀行がポンドを買う値段をTTB、売る値段をTTSといいます。9月16日付け某邦銀のウェブサイトでは、TTS 204.35 TTB196.35となっています。消費者の観点から見ますと、1ポンドを購入するときには204.35円、売るときは196.35ポンドですので、同時に買い・売りをすると8円損することになります。この8円が(スプレッドともよばれています) 為替両替のコストです。銀行の利益ともいえますが、為替レートは刻々変化するので、その市場変動のリスクを銀行がある程度回避するのに必要なコストでもあります。為替両替をする場合は、このスプレッドが小さい金融機関と取引すると、それだけコストを抑えられます。 |
為替スペシャリスト会社
www.moneycorp.co.uk
www.hifx.co.uk
www.currencies.co.uk
※この記事は、2005年9月時点の法制とInlandRevenueの規定に基づき、一般的なガイダンスのために作成されております。 |