Thu, 02 May 2024

衆議院選挙の結果と安倍政権の今後

After his election success, Japan’s leader takes aim at pacifism
選挙での勝利の後、日本のリーダーは平和主義に狙いを定める

「エコノミスト」誌 10月26日

10月22日に投開票が行われた日本の衆議院選挙の結果について、英各紙は安倍晋三首相率いる自由民主党(自民党)の大勝を伝える一方、投票率の低さや、安倍首相が狙う憲法改正への道の困難さを指摘した。

10月26日付「エコノミスト」誌は、今回の勝利は自民党への熱狂的な支持を示しているとはとても言えないと主張。多くの人たちは単に変革への恐れと北朝鮮の脅威が理由で同党に票を入れたに過ぎないとした。また、第9 条に手を加えることはいまだに「政治的難題」であり、見通しは不明だと説明した。そのほか、改憲以外の政策についてはこれまでとほぼ同様であるとし、消費税増税や高齢化問題、労働環境の改善などについて言及。選挙で勝利を収めたものの、安倍首相の立場はいまだ脆弱であるとした。

Older Japanese turn to baby milk formula as health food
日本の高齢者、健康食品として粉ミルクに注目

「タイムズ」紙 10月18日

「タイムズ」紙(電子版)は10月18日、日本のベビー・フードのメーカー各社が中高年の女性をターゲットにしていると伝える記事を掲載した。

同記事によると、森永乳業は健康のために乳幼児用の粉ミルクを飲んでいる高齢者からの要望を受けて、大人のための粉ミルクを開発した。同記事はまた、「高齢者の中には乳幼児向けの粉ミルクの栄養価は高いという強い思いがある」とする、森永乳業の小菱悟氏によるコメントを紹介した。

Hokkaido releases manga comic to combat North Korean threat
北海道、北朝鮮の脅威への対応策を漫画で公開

「ガーディアン」紙 10月20日

「ガーディアン」紙(電子版)は10月20日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合の対処法を説明するために北海道が住民向けに制作した漫画を紹介した。

記事によると、8月から9月にかけて北朝鮮の弾道ミサイルが2回、北海道の上空を通過したが、政府による対処法の説明が分かりづらいと住民から声が上がり、北海道が漫画にまとめた。通勤中のサラリーマン、作業中の農業従事者などを登場させ、それぞれの対処法を描いているという。

Japan’s love affair with the automobile stalls
日本の自動車への愛が冷める

「フィナンシャル・タイムズ」紙 10月24日

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は10月24日、東京を始めとする日本の都市では、発達した公共交通機関や駐車場不足、交通渋滞などを背景に、若者たちの車離れが進んでいると伝えた。

記事は、前の世代のように車の所有がステータスであるという意識が都市に住む若者にはなく、スマホや体験型旅行などへの関心の方がより強いと指摘する分析家の見解などを紹介している。

Fork that drowns out the sound of noodle-slurping
麺をすする音をかき消すフォーク

「タイムズ」紙 10月25日

「タイムズ」紙(電子版)は10月25日、日清食品が麺をすする音を察知し、スマホにシグナルを送って音を流す機能を持つフォークを開発したと伝える記事を掲載した。

同記事は、日本人は繊細な文化を持ち礼儀作法を重んじることで知られるが、音を立てて麺をすするという盲点があると指摘。外国人訪問客が不快に思うことを言い表す「ヌーハラ」という言葉すらあるとした。そして問題解決のために日清食品がデジタル・フォーク「音彦」を生み出したと説明した。

Japanese student sues over school's order to dye hair black
日本の高校生が黒髪強要の学校を提訴

「ガーディアン」 10月27日

髪

「ガーディアン」紙は10月27日、元来の髪の色が茶色い大阪府立高校の18歳の生徒が髪を黒く染めるよう強要されていたことで府を訴えた件を報じた。記事は、同校では髪を染めたり、脱色することを禁じているが、茶色い髪を黒く染めるのは規定違反ではないのかという点について同校の校長はコメントを避けているとした。

 

日本の過労死問題

Japanese firm fined token sum after woman died from overwork
日本の企業、女性社員の過労死に形ばかりの罰金を科される

「ガーディアン」誌 10月6日

「ガーディアン」紙(電子版)は6日、同日に広告大手の電通が違法残業問題で罰金50万円の判決を下された件と、NHKの記者、佐戸未和さんの過労死が公表された件を合わせて報じた。

同記事は、当時社員だった高橋まつりさんが過労自殺したことを受けて労働基準法違反に問われていた電通が科された50万円という罰金を「形ばかりの金額」と表現。一方で、高橋さんの弁護士はこの判決が「歴史的」なものであり、「企業が罰を受けたのは非常に意味があること」と述べたとも報じた。

記事はまた、4日に明らかになったNHKの記者、佐戸未和さんの過労死に関しても言及。4年前に亡くなった佐戸さんは、月159時間に及ぶ時間外労働の末に2013年、心不全を起こして死去したとするNHKの発表を紹介するとともに、厚生労働省が6日に公表した「過労死等防止対策白書」に記されている日本の過労死の現状についても述べている。

Japan rules out intercepting North Korean missile tests
日本、北朝鮮のミサイル実験に対し迎撃の可能性を否定

「フィナンシャル・タイムズ」紙 10月3日

「フィナンシャル・タイムズ」紙(電子版)は3日、小野寺五典防衛相が北朝鮮の弾道ミサイルについて日本の領域を脅かさない限りは迎撃しないと示唆したと伝えた。

記事によると、米分析者からはミサイルを迎撃し北朝鮮への圧力を強めるべきとの声も上がっているが、同相は最近2 回、北朝鮮がミサイルを発射した際は太平洋に落下すると推定されたため撃ち落とさなかったと説明。記事は同相の発言は日本の平和憲法がもたらす複雑さを強調しているとした。

Mannequins do not cast ballots
マネキン人形は投票できない

「エコノミスト」紙 10月5日

「エコノミスト」誌は5日、人口減対策を求めている日本の有権者たちが、衆議院選挙のキャンペーンに失望している様子を福岡から伝える記事を掲載した。

同記事は、九州の人口が2040年までに19%減少すると予測されていると説明。北九州の村の中には人口減が著しく、活気があるように見せ掛けるためにマネキン人形を飾っているところもあるとした。記事はまた、草の根レベルでの対策が必要であると主張する人たちもいると報じている。

Why Japan dominates the puzzle world
なぜ日本はパズル業界を支配しているのか

「ガーディアン」紙 10月10日

「ガーディアン」紙(電子版)は10日、日本には英国で知られざるペンシル・パズルが数百個もあるとし、日本が世界のパズル市場で優位に立っている理由を探る記事を掲載した。

同記事は、 海外ではコンピューターを用いて作るパズルを日本では手作りする「職人」が数百人もいると説明。また、数独やカックロなどは元々米国で生まれたものだが、日本のパズル雑誌「ニコリ」がより洗練したものに生まれ変わらせた上で名前を変えたとした。

The world’s unluckiest band
世界で最も運の悪いバンド

「タイムズ」紙 10月13日

「タイムズ」紙(電子版)は13日、日本のロック・バンド「X JAPAN(エックス・ジャパン)」のYOSHIKIやToshlにインタビューしつつ同バンドの軌跡をたどる記事を掲載した。

記者はYOSHIKIの子供時代を振り返りながら彼がロック音楽に目覚めたきっかけを説明。また、ギタリストのHIDEや元メンバーTAIJIの死、ボーカルのToshlの宗教問題などを経てバンドが再結成され、今年ロンドンのウェンブリー・アリーナで行われたコンサートは完売したと述べた。

Woman shares photos of amazing hospital food she was served in Japan
素晴らしい病院食の写真を女性が共有

「デーリー・テレグラフ」 10月9日

病院食

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) は9日、日本の病院で出産のために入院していた女性がソーシャル・メディアにアップした病院食の写真が反響を呼んでいると報じた。記事は、「素晴らしい料理」の写真を見た人々が、入院しているのは公立病院なのか、私立病院なのかと疑問を呈し、女性が入院費は国民健康保険でまかなわれると答えたとしている。

 
<< 最初 < 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 > 最後 >>

  • Facebook

Dr 伊藤クリニック, 020 7637 5560, 96 Harley Street Sakura Dental 24時間365日、安心のサービス ロンドン医療センター お引越しはコヤナギワールドワイド

JRpass bloomsbury-solutions-square

英国ニュースダイジェストを応援する

定期購読 寄付
ロンドン・レストランガイド
ブログ