ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 10 May 2024

日本の国家安全保障戦略

Effort to distance Japan from its pacifism
反戦主義からの 脱却を目指す動き

「フィナンシャル・タイムズ」紙 12月11日

安全保障と防衛力に関する懇談会において公開された国家安全保障戦略の概要案について、保守派の安倍首相は「歴史的」であると評価した。この文書は今後、安倍首相が立ち上げた米国式の国家安全保障会議(日本版NSC)での政策作りに利用されることになる。安倍首相は現在、第二次大戦後から続く反戦主義からの脱却を目指す取り組みを行っている最中。同文書は平和国家としての歩みを引き続き堅持しながらも、軍事協力を含むアジアでの積極的な平和維持活動の展開や、海外への武器輸出禁止の解除を視野に入れている。

To take back the Senkaku
侵略された際に尖閣諸島を取り戻すために

「ガーディアン」紙 12月11日

万が一侵略された際に尖閣諸島を取り戻すため、日本は水陸両用団の新設を計画している。だが敵を攻撃するだけの装備を求めるまでには至っていない。そこまで装備を拡張するには、多額の費用がかかる上に、第二次大戦後に制定された平和憲法の下で長年使われてきた「純粋な防衛目的」という概念が問われることになるだろう。また国家安全保障戦略が愛国心の養成と高等教育機関での安全保障教育の推進を求めている点は、タカ派で知られる安倍首相を国粋主義者として批判 する者たちの危機感を刺激することになるはずだ。

ほかにもこんな日本報道が…

日本のタトゥーとは

「ガーディアン」紙 12月2日

江戸時代から昭和にかけて活動した日本人写真家の日下部金兵衛による、体中に刺青を入れた男の写真を掲載。

最も怖いCM映像

「デーリー・メール」紙 12月3日

「最も怖いCM」として、日本のタイヤ・ホイール通販サイト「オートウェイ・ループ」のCM映像を紹介。

漢字学習に代わってできること

「デーリー・テレグラフ」紙 12月3日

経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査の結果が発表されたことを受けて、日本の教育制度について取り上げる。漢字学習に費やす膨大な時間を「もっと創造性のあることに使えるのに残念」と嘆く明治学院大学のトム・ギル教授の発言を引用。

和食は俳句のよう

「デーリー・テレグラフ」紙 12月5日

和食がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決定したと報道。調和と季節の移り変わりを大事にしていることから、和食は俳句のようであるとする見方にも言及している。

原宿はファッションの発信地

「ガーディアン」紙 12月10日

ロリータ、パンク、デコラ系といった様々なファッション・スタイルの発信地とされる原宿の魅力についての動画をウェブサイトに掲載。

 

特定秘密保護法案

An honourable Japanese tradition
情報隠ぺいは日本の誇るべき伝統

「エコノミスト」誌 11月30日

安倍首相は、国家安全保障会議を設置するために特定秘密保護法案が必要であると主張している。現在のところ、日本における情報の漏えい者への対応は比較的寛容なものにとどまっているが、同法案が成立すれば厳罰化に加えて適用範囲も政治家、官僚、記者へと拡大される。制裁対象にされかねないこの危機に、通常はおとなしい日本のメディアは反発。日本新聞協会は、政府と官僚が都合の悪い情報を隠すために特定秘密保護法を利用するかもしれないとの警告を発している。不都合な情報の隠ぺいは日本の誇るべき伝統でもある。

Japan's media is already compliant
「日本のメディアは既に迎合的」との指摘も

「インディペンデント」紙 11月26日

森内閣府特命担当相は、11月に行われた国会での審議中に、原子力発電所に関する情報も特定秘密に指定される可能性があることを認めた。テロリストに情報が渡る可能性があるというのが理由である。指定作業の大部分を担当するのはエリート官僚たちだ。法案に反対する者たちは、日本の主要メディアの多くは既に批判精神に欠けていると言う。ジャーナリズムの監視機関である「国境なき記者団」が発表した最新の世界報道自由ランキングにおいて、日本はほかの先進民主主義国やリトアニア、ガーナよりも下位となる53位に位置している。

ほかにもこんな日本報道が…

食品業界の最大の敵は消費者

「ガーディアン」紙 11月12日

日本にある数々の一流レストランやデパートで食品偽装・虚偽表示が明らかになったと報道。日本の食品業界にとっての最大の敵は、違いを分かり、要求が厳しい消費者たちであるとも。

アンパンマンのネタ元とは

「タイムズ」紙 11月16日

10月に死去した漫画家のやなせたかし氏の追悼記事を掲載。同氏の代表作であるアンパンマンのキャラクター設定には、戦時中に徴兵されて飢餓に苦しんだやなせ氏自身の経験が寄与しているとの見方を伝える。

猛獣に追われるお笑い芸人

猛獣に追われるお笑い芸人

お笑い芸人のイモトアヤコが、猛毒を持つ爬虫類として知られるコモドドラゴンに着物姿で追いかけられるという日本のテレビ番組の企画を取り上げる。

実現不可能な共同歴史教科書

「フィナンシャル・タイムズ」紙 11月21日

日中韓共同での歴史教科書の作成案について。「多くの人は実現不可能と思っている」とも。

ロボットは東大に入れるか

「デーリー・テレグラフ」紙 11月26日

人工知能を搭載したロボットに東京大学の入学試験を受験させる「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトを紹介。

 
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