ニュースダイジェストの制作業務
Fri, 10 May 2024

大英博物館で開催の春画展

Loving even tender
愛情にあふれ、優しささえ感じる

「デーリー・メール」紙 10月1日

抱き合いながら喜びで身をもだえる一組の女性カップル。互いの腕を絡み合わせる熟年夫婦。そして性の喜びに到達しようとしていることを暗示するかのように、深紅色に染まった首元をさらけ出す高級売春婦。どれも大英博物館の春画展で展示されている絵画の内容である。これらの描写を聞いただけならまるでポルノだと感じられるだろうが、実際のところ、現代の性描写とは大きく異なる。多くの春画は露骨ではあるけれども、愛情にあふれ、優しささえ感じさせるのだ。そして、男女が同程度に喜びを共有している様子を見せている。

Peace and concord
性の喜びから生まれた平和と調和

「ガーディアン」紙 10月1日

同展のキュレーターによると、春画において性の喜びは相互的なものである。つまり、春画の世界の中では誰もが充実した時間を過ごしているのだ。この芸術は性的ではあるが、ポルノとの共通点はほとんどない。これらの絵を見て人間を物体のように扱っているようには到底思えないし、また男女ともに拍子抜けするほど愛おしげで官能的な想像を以て描かれている。暴力描写も見られないし、罪の概念さえ感じられない。ユーモアや刺激といった要素を超えたところには、性の喜びの中から生まれた平和と調和という理想が存在しているのだ。

ほかにもこんな日本報道が…

ツイッターが日本で支持拡大

「フィナンシャル・タイムズ」紙 10月2日

当初の予想に反して、日本で支持を集め出したツイッターについて。「英語などの言語と比べると、日本語の方が140文字でたくさんのことが言える」と述べる。

顔にもブラジャーを

「デーリー・メール」紙 10月3日

年を重ねるとともに現れるほうれい線を解消するための「フェイス・ブラ」が日本で販売されたと報道。

日本の児童が優秀な理由

「ガーディアン」紙 10月8日

丸暗記をさせることで独創性を奪っていると批判されている日本の教育だが、読み書きや計算などの分野においては、まさにこの方法によってイングランドや北アイルランドの生徒たちをしのぐ結果を出していると指摘。

イルカと泳ぎ、そして食べる

「タイムズ」紙 10月8日

イルカ漁で有名な和歌山県の太地町でイルカと一緒に泳いだりすることができる海洋ほ乳類公園をオープンさせることが予定されているとのニュースを「観光客はイルカと泳ぎ、そして食べる」との見出しを付けて紹介。

日本はTPP交渉の障害

「エコノミスト」誌 10月9日

環太平洋連携協定(TPP)交渉において、日本は迅速かつ大掛かりな内容の合意を結ぶための障害と見なされていると伝える。

 

任天堂の山内溥前社長死去

A global brand bigger than Disney
ディズニーより大きなブランド

「ガーディアン」紙 9月19日

何世代にもわたる子供たちが、山内溥(ひろし)氏の名を知らぬままに「スーパーマリオブラザーズ」を始めとする何百本ものビデオ・ゲームを楽しみながら育っていった。任天堂を50年以上にわたって率いた山内氏は、同社をあのディズニーよりも大きな世界的なブランドへと成長させたのである。消費者たちは最先端の技術に興味を持たないと考える彼が経営する任天堂のゲームは、最新仕様を備えていたわけではない。しかし手頃な値段で購入することができて、かつ楽しみを得られるものであった。だから非常に高い利益をもたらす商品となったのである。

Ambitious,and sometimes ruthless
大志にあふれ、ときに非情な経営者

「インディペンデント」紙 9月19日

大志にあふれ、ときに非情な経営者として知られた山内氏は、21歳のときに祖父から会社を受け継いだ。経営者となるために大学を中退する前には、自身の立場が脅かされることのないよう、親族たちを会社から追放することを条件として突きつけたという。日本の古都である京都を拠点とする任天堂は、かつては美しく装飾された花札の製造会社として地元では有名な存在だった。だが若き日の山内氏は、やがて京都という枠を超えて海外での事業展開と電子ゲームに目を向けるようになり、マリオやドンキー・コングをこの世にもたらしたのである。

ほかにもこんな日本報道が…

ゾッとするビデオ

「デーリー・メール」紙 9月18日

浜松日体高校の男子バレーボール部で顧問が部員に暴力を振るった動画を「ゾッとするビデオ」と題してウェブサイトで公開。

故豊田英二氏が遺した言葉

「タイムズ」紙 9月18日

17日に死去したトヨタ最高顧問の豊田英二氏についての追悼記事を掲載。「日本の労働者は手だけでなく頭も使う」とする同氏の言葉を紹介する。

日本が停電に陥らない理由

「エコノミスト」紙 9月21日

国内稼働原発が再びゼロになったにも関わらず、当初懸念されていた停電に日本が陥らないのは、火力発電所の利用を推進したことに加えて、節電の余地があったからと解説。

賭け屋では村上春樹が一番人気

「デーリー・テレグラフ」紙 9月21日

10月に発表されるノーベル文学賞。英国の賭け屋で行われている受賞者を予想する賭けでは、今年4月に「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が刊行されたばかりの村上春樹が一番人気であると報じる。

バレンティン選手が象徴するもの

「フィナンシャル・タイムズ」紙 9月23日

日本のプロ野球においてバレンティン選手が王貞治氏の本塁打記録を塗り替えたことについて、日本がグローバルな競争を受け入れるようになった象徴と解説。また「多くの人々は、国際的な競争を促した日本野球機構の加藤コミッショナーの影響であると考えている」とも。

 
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