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Sun, 08 December 2024

ロンドンで開催中の荒木経惟写真展

There is an underlying sensitivity
厚かましさの裏にある繊細さ

「ウォールペーパー」誌 5月2日付

保守的なことでは悪名高い日本において、荒木経惟氏は「女性嫌い」「性倒錯者」「ポルノ製作者」「怪物」などと形容されてきた。そんな彼が撮影したものの中で最も刺激的な「緊縛」の作品群が、ロンドンのマイケル・ホッペン・ギャラリーでの個展の中心を成している。性的な隷属行為から名を取ったこの写真集は、1950年代の日本でカルト的な人気を博した。あまり知られていないが、緊縛は歌舞伎や指圧さらには生け花といった芸術形態からの影響を受けたものだ。そして、彼の厚かましさの裏には繊細さと技術へのこだわりがある。

Photography art or porn?
写真芸術かそれともポルノか

「ガーディアン」紙 5月8日付

荒木氏は「公的と私的」または「上品さとみすぼらしさ」といった日本文化の断層線で活動する。西洋では刺激的であることで評判を呼ぶ彼の作品は、日本においてはその正直さで評価されている。テート美術館の関係者は、表面上は非常に礼儀正しくかしこまった社会でありながら、裏には性が隠れている日本という国の二重基準を同氏が扱っていると述べる。彼が撮る写真は芸術なのかそれともポルノか。荒木氏にとって両者の違いはほとんどない。結局のところ、彼のテーマとは、感動的でありながらも不穏でもある日常なのだから。

 

他にもこんな報道が……

完熟トマトの髪型が流行
「デーリー・メール」紙 5月1日

「日本でおかしな流行が起きている」という内容の見出し付きで、大阪にある美容院がデザインしたという完熟トマトの色や形を模した髪型を写真付きで紹介。

韓国への日本人観光客減る
「フィナンシャル・タイムズ」紙 5月7日

領土問題などによる政治的緊張の高まりと円安などを受けて、ゴールデン・ウィーク期間中に韓国を訪れた日本人観光客の数が昨年比で15%減少したと報じる。

億万長者は東京が最多
「ガーディアン」紙 5月8日付

一般的に億万長者と呼ばれる純資産100万ドル(約1億円)以上の人々がどの都市に住んでいるのかをまとめた調査の結果を発表。46万1000人と最多は東京で、ロンドンが3位と報じている。

物価も胸のサイズも底上げ
「ガーディアン」紙 5月8日付

物価上昇率2%を目指す安倍首相の一連の経済対策「アベノミクス」とかけて、バスト・サイズの2%の底上げを可能にする女性用下着「ブラノミクス」が日本で発表されたと報道。

沖縄の領有権で中国が挑発
「タイムズ」紙 5月8日付

中国の政府系シンクタンク研究員が執筆した、沖縄の領有権について改めて議論をすべきとする驚くべき主張が中国共産党の機関紙に掲載されたと報道。
 

安倍首相が推進する「アベノミクス」

Japan's old problems remain
日本の構造問題は未解決のまま

「フィナンシャル・タイムズ」紙 4月22日

現時点までは、アベノミクスはうまく機能している。日本の株式市場は上向きで、不動産市場は好景気であり、消費意欲は過去6年間で最高を記録した。しかし、円安への誘導によって、本当に日本企業は世界市場で競合するだけの力を得ることができるのだろうか。多くのアナリストは、日本の構造的な問題は未解決のままであるとしている。円高という問題は、日本企業を近年苦しませてきた高税率と通商・労働・環境法に関わる厳しい規制、そしてエネルギー消費の抑制という6つある悩みのうちの一つでしかないのである。

We must fervently hope that it succeeds
日本が成功することを心から願おう

「ガーディアン」紙 4月24日

もしも英国で新たに発行されているお金が銀行救済ではなく一般消費者の支出へと振り向けられていたら、英国の経済が今でも深刻な不景気の中にあるとは信じがたい。きっと日本のように、販売が好調となり、雇用は回復し、税収が増大して財政赤字は縮小しているだろう。私たちができるのは、英国の政府が東方に目を向けて、日の出ずる国では人々を興奮させる何かが起きていると認めるよう願うことだけだ。十年続いた窮乏の末に、日本は壮大な祝宴を開こうとしている。日本の経済政策が成功することを心から願おうではないか。

 

他にもこんな報道が……

1945年以来となる実戦の準備開始
「サンデー・タイムズ」紙 4月14日

日本の自衛隊が北朝鮮のミサイルを迎撃するための本格的な準備を始めたと報道。もし日本が迎撃すれば、1945年以降で初の実戦行為となるとも。

世界最長のロール・ケーキ
「デーリー・メール」紙 4月17日

日本で世界最長130メートル強のロール・ケーキが完成し、ギネス記録に認定されたとのニュース。見出しは「お腹が減っているといいんだけどね!」。

77歳女性が色仕掛けで詐欺
「デーリー・テレグラフ」紙 4月18日

日本で77歳の女性が79歳の男性から色仕掛けで4億円を騙し取った事件を伝える。

腹八分目が長寿の秘訣
「デーリー・テレグラフ」紙 4月19日

116歳の誕生日を迎えた長寿世界一の木村次郎右衛門氏を、「腹八分目」という長寿の秘訣と合わせて紹介。

原発の是非をめぐる議論は続く
「エコノミスト」誌 4月20日

昨年には民主党が原子力発電からの撤退を掲げたものの、原発の運転見合わせと円安傾向によるエネルギー輸入額の増大が貿易赤字の要因となっている現状から、今後しばらくは原発の是非をめぐっての議論が続く見込みと伝えている。
 
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