海外から日本へ就職された方に聞く

帰国後の就職

日本への本帰国を考えるにあたり、海外滞在中から就職・転職活動を始める方は少なくありません。国際経験豊かな人材への需要が高まる中で、帰国後に納得のいくキャリアを実現するためには、事前の情報収集が不可欠。今回は、海外の大学院で資格を取得後に日本で就職された方にお話をうかがいます。

回答者: 林 薫子さん

海外滞在中にどのように就職活動を行いましたか。

まずフランスでの大学院在学中に、フランス企業でインターンシップを始めました。その後、日本に支社のあるフランス企業などに履歴書を送り始めました。フランスで取得した卒業資格を生かせるよう、国際マーケティングの知識、日本人の消費者行動の理解などをアピールしました。就職活動の期間は、フランスでの情報収集開始から日本への帰国まで1年ほど。その間にフランスで、また日本での一時帰国時に面接などを受けています。日本に帰国してからアルバイトなどを経て、現職に正職員として採用されるまで10カ月掛かりました。


日本での就職活動を振り返り、最も困難だったことは何ですか。

日本の外資系に強い人材派遣会社に登録しましたが、日本での職歴なしでフランスの大学院での資格取得となると、なかなか合うケースがないらしく、人材派遣会社にはあまり期待しないで欲しいと言われました。また、あるフランスのメーカーの日本支社でのポストの面接をフランスで受けましたが、フランス本社と日本支社の意思疎通が図られておらず、最終的な結果が出るまでに最初の面接から3カ月以上も掛かりました。結局採用されませんでしたが、あまり長く待つものや、何か不具合があるものは、縁がないと思ってあきらめた方がいいかもしれません。


選考過程では、ご自身の海外経験をどのようにアピールされましたか。

語学力以外に、日仏の文化やビジネス習慣の違いの仲介役になれることや、フランスでのインターシップ中に日本企業への営業を行った経験をアピールしました。また、日本でも専門が経営学だったため、マーケティングや経営学の基礎知識を強みとしました。フランス人のビジネスのテンポやコミュニケーション方法を体感しているので、現在の仕事ではフランス企業の要望にも広い心で応えられるし、日本人からの意見もフランス人が理解しやすいように伝達できていると思います。


いずれ日本への本帰国を考えていらっしゃる方のためにアドバイスをお願いします。

私の場合、現職に就くきっかけは「飛び込み営業」でした。一時帰国中に在日フランス企業の代表事務所やコンサルティングを専門とする東京の会社に履歴書を持ち込み、受付の方の機転で即面接を受けさせてもらいました。その後何社かのポストのお話を頂き面接を受け、採用はされませんでしたが、最終的に最初の面接から約1年後に正式に大使館に就職しました。フランスに限らず、外国で生活した経験や知識はなかなか履歴書では表現できません。人材派遣会社の意見に左右されず、周囲と比べることなく、自分の強みを見付けて自分の方法で就職先を見付けるしかないと思います。

帰国後の就職林 薫子さん

明治大学大学院在学中にニースの語学学校に1年間留学。その後同大学院を退学し、ニース大学でマーケティングのDESS,DEAを取得。帰国後、在日チュニジア大使館、フランス大使館でのアルバイトを経て、フランス大使館経済部(当時)正職員に。現在はフランス大使館企業振興部ユビフランスでIT分野の貿易推進を担当。



バックナンバー:
第1回 教育 「帰国子女の悩み」
第2回 教育 「帰国子女の受け入れ事情」
第3回 教育 「帰国後の学校の選び方」
第4回 教育 「帰国後の塾選び」
第5回 (1) 教育 「帰国後の学校選び」
第5回 (2) 教育 「帰国後の学校生活」
第6回 (1) 教育 「帰国後の学校選び」
第6回 (2) 教育 「帰国後の学校生活」
第7回 教育 「帰国後の学校選び」
第8回 住まい 「帰国後の住まい作り」
第9回 住まい 「帰国後の住まい作り」
第10回 就職 「帰国後の就職」
第11回 就職 「帰国後の就職」
第12回 就職 「帰国後の就職」

 

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