帰国生を持つお母様の体験談

帰国後の学校生活

海外生活を経て日本へ帰国するに際して、子供の教育は、新居は……と多くの悩みを抱えている方も多いのでは。しかし、海外滞在中からこうした情報収集を行ったり、帰国者向けの多種多様なサービスを利用することで、心配事が解消されるはず。今回は「教育」をテーマに、帰国生を持つお母様に体験談をうかがいました。

取材協力 : 京進デュッセルドルフ校

日本への帰国直後の進学先は、どのように決めましたか。

長男は中学2年で、長女は小学校を卒業してから帰国しました。長女は中学受験をしたので、進学先は決定済み。長男については、地元の公立中学に通わせることも検討しましたが、本人の性格なども考慮し、帰国子女受け入れ枠がある国立中学に、編入試験を受けて入学しました。


帰国後、お子様たちが一番苦労されたことは。

2人とも、日本の環境に慣れるのに苦労していました。長男は慣れない電車通学となり、制服での登校にも抵抗があったようです。高校受験を控えていたため、新学期が始まる前に塾に通い始めたのですが、自宅→学校→塾→自宅と、常に乗り物で移動しているような感覚だったと思います。朝6時30分に家を出て、夜の22時30分に帰宅するまでずっと外に出ている生活は、精神的にも体力的にも負荷が大きく、次第に体調不良を訴えるようになりました。遅れて登校する日や学校を休む日が増え、通い始めてすぐに、環境に適応できていないのだと察しました。

また、元気に通っていたように見えた長女も、実は悩みを抱えていたことが数カ月後に分かったのです。彼女は友達との距離感の違いにとまどっていたようで、子供が2人とも学校を休む日もありました。ただ、長女の場合は悩みの原因が学校にあったため、気持ちの整理がつくと、1カ月ほどで普通に通学できるようになりました。一方、長男の場合は先生も友達も親切で、学校に関しては全く問題を抱えていなかったのですが、登下校時の人混み、建物の形や色などに慣れることができず、1学期は本当に大変そうでした。


その苦労を乗り越えるために、親として努力されたことはありますか。

無理強いをしないこと、そして子供の話は必ず面と向かって聞くことです。「学校に行かないと受験の時に困る」などと、先のことを言わないように心掛けました。実際、私の中では「このまま学校に通えなかったら? 欠席が理由で高校に進学できなかったら?」という心配は常にありましたが、目の前のことで悩み、困っている子どもに先の話はできません。だから、滞在先での楽しい思い出やその日にあった嫌なことなど、何にでも耳を傾けるようにしました。


ドイツ滞在を通して、どんなことを得られたと思いますか。

ゆっくりと家族で過ごす時間は、日本にいたら持てなかったでしょうね。それが今の生活に役立っているかどうかは分かりませんが、帰国して1年半が経つ今でも、皆でドイツの思い出話で盛り上がり、「家族4人がドイツで暮らせて良かったね」と言い合っています。


桜井愛子さん(仮名)

6年間のデュッセルドルフ滞在を経て、昨年3月に帰国した1男1女の母。ドイツ滞在中、子供たちはデュッセルドルフ日本人学校に通学。現在、長男は県立高校の1年生、長女は国立中学の2年生。



バックナンバー:
第1回 教育 「帰国子女の悩み」
第2回 教育 「帰国子女の受け入れ事情」
第3回 教育 「帰国後の学校の選び方」
第4回 教育 「帰国後の塾選び」
第5回 (1) 教育 「帰国後の学校選び」
第5回 (2) 教育 「帰国後の学校生活」
第6回 (1) 教育 「帰国後の学校選び」
第6回 (2) 教育 「帰国後の学校生活」
第7回 教育 「帰国後の学校選び」
第8回 住まい 「帰国後の住まい作り」
第9回 住まい 「帰国後の住まい作り」
第10回 就職 「帰国後の就職」
第11回 就職 「帰国後の就職」
第12回 就職 「帰国後の就職」

 

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