Wed, 01 May 2024

日本における海外文化の輸出入

A quietly racist confidence
密かに人種差別的な自信

「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙(電子版) 3月28日

「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙の電子版は3月28日、日本が海外文化に対して高い関心を見せる一方で、自国文化を海外に発信することができていないと主張した。

同記事は、日本の全国12カ所においてアイルランドの祝日であるセント・パトリックス・デーを記念したパレードが行われたことに注目している。日本で見られる「外国文化の大食い」といったような現象の裏には、外国文化に対する敬意とともに「オリジナルよりも良くできるという密かに人種差別的な自信」が隠れていると分析。アイルランド文化を祝うという要素はごくわずかに過ぎず、同行事を完璧に行う日本の要領の良さを祝うものとなっていると述べた。さらには日本による自国文化の商業化が不成功に終わっているとも指摘している。

I couldn’t get daycare - die Japan!!!
保育園落ちた日本死ね!!!

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) 3月15日

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は3月15日、「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名ブログがきっかけとなり、安倍首相が2017年までに新たに50万人分の保育の受け皿を整備するとの意向を示したと報じた。

同記事は、日本では深刻な保育所不足が問題視されていると説明。「保育園落ちた日本死ね!!!」と題したブログについては、匿名の筆者によって「著しく強い口調」の日本語で書かれていると伝えている。

Modern geishas hit back
ホステスが労働環境改善を訴え

「タイムズ」紙(電子版) 3月26日

「タイムズ」紙の電子版は3月26日、日本のホステスが労働組合に加盟し、労働環境の改善を訴えていると伝えた。

同記事は「魅力的で若い女性がお金のために男性客と会話し、誘惑する」ホステスという職業を「多くの人々から売春よりわずかに上と見られている」ものと表現。一方に京都や東京の優雅な地域などにおいてのみ存在する技術と洗練さを兼ね備えた芸者、もう一方には売春婦、その中間にホステスが位置していると伝えている。

The biggest change in its defence policy
防衛政策における最大の変更

「デーリー・テレグラフ」紙 3月29日

「デーリー・テレグラフ」紙は3月29日、集団的自衛権による武力行使を可能とした安全保障関連法が同日に施行されたと報じた。

同記事は、この法律が施行されたことにより、日本が「第二次大戦以来、初めての海外紛争」に介入する可能性が高まったと指摘。また同法は日本の平和憲法からの大きな転換となり、1954年に自衛隊が設立されて以降の防衛政策における最も大きな変更を意味すると説明している。

Japan’s limbless lothario
手足のない放蕩者

「タイムズ」紙(電子版) 3月31日

「タイムズ」紙の電子版は3月31日、作家の乙武洋匡氏が複数の女性との不倫を週刊誌で報じられたことを理由として、参院選への出馬を取りやめたニュースを紹介した。

同記事は乙武氏を「手足のない放蕩者」と表現。「No One’s Perfect」という英題が付けられた乙武氏の代表的な著書「五体不満足」には、重度の障害を抱えながらも幸せに生きることができるという「日本では珍しい見解」が記されていると述べている。

A dog has made it into the Guinness
World Records book
日本の犬がギネス世界記録を樹立

ギネス世界最速記録「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) 3月23日

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は3月23日、日本で飼育されている子犬がボールの上に乗って10メートルを移動するという試みにおいて、11秒9のタイムを叩き出し、ギネス世界最速記録を樹立したと報道。実際にボールに乗って走る様子を映した動画付きで紹介した。

 

東日本大震災から5年

You think of your British family - Just having a hug
英国人の家族のように、ただ抱きしめてくれたのならば

「タイムズ」紙 3月8日

8日付の「タイムズ」紙は、東日本大震災に遭遇した英国人女性の体験を綴った記事を掲載した。

同紙は、イングランド北部ヨークシャーに生まれ、のちに日本の東北地方の農家へと嫁いだアリソン・コービーさんに取材した。アリソンさんによると、震災の発生をきっかけとして、除染作業のために被災地へ毎日出掛ける夫と、放射能汚染が深刻な地域から離れて新しい未来を築くべきと考えるアリソンさんの間での見解の相違が顕在化。夫婦はやがて離婚した。

別居をした際に、当時の家族は「一定の距離を置いてくれた」と振り返るアリソンさんだが、彼女に必要だったのは、距離ではなく、英国人家族ならばきっとあったはずの抱きしめる行為といったようなものだったと述懐。震災後は心理的な性質の部分で日本人との違いがあると感じるようになったという。

A Darwinian tale with Buddhist mind-set
仏教徒の発想を持ったダーウィン的な物語

「エコノミスト」誌(電子版) 2月28日

「エコノミスト」誌の電子版は2月28日、日本が生んだ人気ゲームのキャラクターであるポケットモンスターが誕生から20周年を迎えたことを受けて、「ミレニアル世代にとってのポケモンの遺産」と題した記事を掲載した。

同記事は、ポケモンのゲームを「仏教徒の発想を持った、ダーウィン的な観察・収集・記録の物語」と表現。人気映画「スター・ウォーズ」を除けば、世界中に広がった映像で「これほど高い精神性に達したものはない」と述べた。

Fear of social stigma
社会的な不名誉への恐れ

「ガーディアン」紙(電子版) 3月4日

「ガーディアン」紙の電子版は4日、イングランド南西部ブリストルの会社が実験的に生理休暇の制度を導入したことに伴い、同様の制度を既に取り入れている日本の状況を伝えた。

同記事によると、日本は戦後間もない1947年に生理休暇制度を導入。生理痛に悩む女性に対して初めて休暇を与えた国であると伝えた。一方で「社会的な不名誉」を恐れる日本の女性の多くは、生理休暇ではなく通常の病欠を取得していると説明している。

Normal mortals could not play
普通の人間であれば不可能

「デーリー・テレグラフ」紙(電子版) 3月7日

「デーリー・テレグラフ」紙の電子版は7日、男子テニスの国別対抗戦であるデ杯ワールド・グループ1回戦の日本-英国戦でアンディ・マリー選手に惜敗した日本の錦織圭選手の奮闘を称えた。

同記事は「攻め続ける勇気を見せた」と錦織選手を称賛。また「普通の人間なら立った状態から跳ね返って来るボールを打つのが不可能なほど」に広い範囲にわたりストロークを打ち合った両選手を称えた。

Will the prime minister once again call an election?
安倍首相がまたも解散総選挙を実施か

「エコノミスト」誌 3月12日

「エコノミスト」誌の12日号は、安倍首相が解散総選挙を実施する可能性があると予測した。

同記事は、日本経済が回復の兆しを見せない中、安倍首相が消費税率の10%への引き上げを再度先送りする可能性があると指摘。5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)開催後にその旨を発表するのではないかと予測した。また前例に従った場合、先送りの是非を国民に問うことを目的とした解散総選挙を行わずにいるのは難しくなると伝えている。

The long road to recovery
復興への長い道

福島県南相馬市「インディペンデント」紙(電子版) 3月9日

「インディペンデント」紙の電子版は9日、東日本大震災で「最も深刻な被害を受けた街」である福島県南相馬の桜井市長とのインタビューを掲載。「復興への長い道」と題した本記事は、市長の「私たちは地獄を経験した。あの時に比べれば状況はずっと良い」との発言を引用している。

 
<< 最初 < 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 > 最後 >>

  • Facebook

Dr 伊藤クリニック, 020 7637 5560, 96 Harley Street Sakura Dental 日系に強い会計事務所 グリーンバック・アラン お引越しはコヤナギワールドワイド

JRpass bloomsbury-solutions-square

英国ニュースダイジェストを応援する

定期購読 寄付
ロンドン・レストランガイド
ブログ